
ヨガに行かない日は、スロージョギングを
突き出た腹を引っ込めるために、
カミさんと一緒に努力しております。
で、昨日のスロージョギング中の、
海岸で新たなびっくりがありました。
なんと、また座礁船が増えていたのです。
右上の写真は、従来からの座礁船。
もう一年以上、このままです。
タグボート数隻使って何度か離脱を試みた、
らしいのですが、成功しなかったようです。
で、下の写真が今回増えた座礁船。

もう2ヶ月もこのままだそうです。
サヌール沖の珊瑚礁は、
7キロしかありません。
そこに2隻もの座礁船が鎮座しているって、
異常です。
どうして座礁したのか理由は知りません。
地元民は、巨大蛸がいて吸い付いている、
とか、人魚になった神の仕業などとか、
もっともらしく言っています。
珊瑚礁付近は、水深が急激に変わるので、
潮流の流れが急になります。
船乗りにとって、珊瑚礁は怖いものです。
昔話ですが、その思い出話をしましょう。
船長になって、まだ2年目の私、41歳の時の話です。
船は5000トンの冷凍運搬船。
ノルウエーの某会社に定期用船されている船でしたが、
この航海だけは、アメリカの某会社が期間用船しておりました。
で、そのアメリカの会社の本船担当がインド人でした。
あとの話になりますが、これ以降私は、インド人とのビジネスが嫌いになりました(笑)。
んで、船に積む貨物は、マグロ。
太平洋で釣れたマグロをプエルトリコの缶詰工場に運ぶ仕事でした。
釣り船は大型漁船(6隻)で、6隻とも台湾の船で、漁労長兼船長が台湾人、
残りの船員はフイリッピン人でした。
6隻の漁船乗組員を全部合わせて、80名ほどいたと思います。
私の船はというと、私(船長)と機関長が日本人、残りの船員全員が韓国人でした。
で、私の船は23名でしたので、総勢100名ほどの共同作業でした。
その共同作業の場が、ニュージーランド領のラロトンガ島。
ニュージーランドとタヒチ島の間のややタヒチに近い所にある島です。
周囲が珊瑚礁に囲まれた小さな島です。
5000トンの船が着岸できるような港はありません。
沖どまりです。
といっても珊瑚礁に錨をおろしての錨泊です。
ということで、ここからが苦難の始まりなのですが、日を改めて続きを書くことにします。
7年間勤めた私の船長時代、幾度かの苦難がありましたが、この時のものがもっとも大変でした。
他人の苦労話なんて、聞いてもつまらないことはわかりますが、
船乗りの話って、珍しいでしょう。
このブログ、ちょっと寄り道させてください。