
バリの村落共同体、バンジャール。
そのパワーを思い知らされた。
吾が村のお隣のバンジャール。
村民2000余のバリでも有数に大きい。
そのバンジャールが現在集会場を建て直している。
2階建ての大きな建物である。
1階は商店に貸し出す。
2階は、集会場やオフィスとして使う。
建物だけでなく、付近の道路まで石畳に舗装しなおす。
相当にお金がかかるだろう。
資金はどうしたのだろうか。
と他人事ながら気にしていたが、本日、その疑問が氷解。
その理由・・・、
今朝もいつもの散歩コース、マルタサリに出かけた。
と、交通整理をしていて、いつものルートでは、ビーチに入れないではないか。
大回りして、ビーチに入る。
と、早朝、6時15分というのに、ビーチは自転車だらけ。
あとで聞くと、なんと5000台~6000台という。
ジャワから海を渡って参加している自転車もあるという。
なんと、それが、
バンジャールの建設資金を集めるための自転車レースなのだ。
それも競争する訳ではない。
単にサイクリングを楽しむだけだとか、
それなのに何故こんなにも人が集まるか。
子供達は新しいマウンテンバイクに乗ってきている。
バンジャールが自転車を大量に安く購入し、販売したんだとか。
自転車なんて買えない人も多い。
そういう人には、バンジャールはお金を貸し付け、月賦で売るのだ。
そう、利子はちゃっかりバンジャールが頂く訳だ。
が、こちらの人は月賦は平気。
普段新しい自転車を買えない人も、これを機会に購入する人が多いという。
自転車レースに参加する人は、参加するための券を買わねばならない。
一枚100円の券であるが、一人平均10枚は買うそうだ。
人々にとっては大きなお金であるのに、どうしてこんなに売れるのか。

聞いて解った。
参加券が宝くじをかねているのだ。
自動車やオートバイが何台も当たるから凄い。
レースを楽しみながら、ついでに賞品が当たる・・かも。
で、こんなに多くの人が集まるって訳。
聞けば、7万枚ほどの券が売れたという。
ざっと700万円か・・うん!
それに協賛会社の多いこと、多いこと!
多方面から寄付を集めている。
言ってみれば、たった2000人の村。
それがこんな大きな行事をやってのけるのだから凄い。
バンジャールの底力を見た思いである。
左の写真は、自転車をもっらって喜ぶ人。