サヌールのビーチ沿いに6キロのプロムナードがある。
近年その6キロの間が次から次と整備され昔の田舎っぽさが消えつつある。
メリキュールホテルの占有ビーチの南に昔からのお土産屋があった。
10軒ほどが並んでいたと思う。
それらの店が全部立ち退きにあった。
ビーチのプロムナード整備の一環だった。
私が懇意にしている店も2軒あった。
その中の一つに「ダユの店」があった。
その店主のダユおばさんの話だ。
「おはようございます」を「スラマット・パギ」と言う。
「おはよう」は、「パギ」とだけ言う。
のところをダユおばさんは「パギパギ」と2回言う。
日本語で言えば「おはよ!おはよ!」になるだろうか。
威勢の良い挨拶に聞こえる。
何人ものバリ人と挨拶を交わしているが、
「パギパギ」と2度言うのはダユおばさんだけである。
で、私達夫婦の間では、
彼女のことを「パギパギおばさん」と呼んでいた。
そのパギパギおばさんも店の立ち退きと共に消えてしまったのだ。
どこに行ったのだろうか。
どうしているのだろうか...
と、なんとなく気になっていた。
ところが、昨日、突然逢えたのだ。
ムルタサリビーチの外れの方に小さな店を出していた。

朝の9時から18時まで店を開けているという。
お客が少ないのよ....と悲しそうに言う。
今度、何かを買いに来よっと!