晩酌にバリ島のお酒、アラックを飲みすぎた。
夜風に当たるために外に出る。
家から30mも行ったところにバンジャールの集会場がある。
集会場から、子供達の声が聞こえるので立ち寄ってみた。
バリの伝統を子供達に教えている風景だ。
私は、こんな風景が大好きだ。
日本では、”なになに塾”とか称して、お金をとってやる風景だろうに、ここバリでは、付近の大人が付近の子供にボランティアで教えるのだ。
大人も義務感をもってそれを楽しみに教え、子供もそれを楽しみをもって受け入れて練習する。
こんな風景をみると、なんともはや、うれしくなる。
「見ていてもいいの」
「いいよ」
「写真とってもいいの」
「いいよ」
バリ島では、なんでも許される。
練習をする、子供達にウインクすると、子供もウインクする。
うん、心が通った!
バリ島のウインクは片目をつむるウインクではない。
両の眉を上げるウインクである。
私は練習して、今では簡単にできる。
バリの踊りは、目玉の動きが活発である。
目玉の付近の筋肉が簡単に動く訓練を男女とも子供のころから出来るのだ。
だから、バリ式ウインクはだれでもが上手い。
さて、左の写真、日本の浄瑠璃と似た語りの練習風景である。
奥の女の子がメロデー、手前の女の子が語りを担当している。
何を語っているのか、全く分からないが、日本の何かとどこかが似ている。
伝統芸を練習する子供達は、衣装も伝統のものを着ている。
何から何まで、伝統を守り、しかもそれがローカルにまで浸透している。
観光ではこのような日常のバリ風景には接することができないだろう。
住んでいるからこそ、子供達の伝統を守る風景が見える。
そして、バリ島の奥深さを知る。 ありがたい。