バリ島は凧揚げが盛んである。
子供達は小さい頃から凧を揚げて遊ぶ。 だから、凧を作る技術、凧を揚げる技術に誰もが長けている。
7月には季節風が吹き風が強くなる。
凧揚げシーズン到来だ。
昨日、今日、明日と三日間はバリ島全島あげての凧揚げ大会。
大きな凧が1000個も揚がるというからすごい。
わがバンジャール(村)も、この日に向けて一ヶ月ほど前から、大凧を作ってきた。
凧の重さは30~50kg、竹と布で作る。
写真は凧を会場に運ぶ行列に先立って走る小型トラック。
見てくれ、トラックの上のロープが凧揚げのロープだ。
ロープだけでも相当に重い。
実は我々はこの車に乗せてもらって、会場である海岸に向かった。
着いた海岸にはすでに50個ほどの大凧が着いていた。
12時ごろから始まる凧揚げ大会。
しかし、一向に風が吹かない。
前日までは、大風が吹いていたのに皮肉である。
だが、誰もがあわてない、待てば風が吹くという。
私は日本人、そんなには待てない。
で、凧揚げの実況を見ることなく、会場を後にした。
あとで聞いてみた。
「凧揚げできたの?」
「もちろんだ」
「何時ごろ風が吹いたの」
「夕方の5時半だよ」
「それまで、待っていたの」
「そうだよ、おかしい?」
てな会話である。
遊ぶことのテンポが我々と違う。
あわてない! あせらない!
ここはバリ島。