私は「水先案内人」という仕事をしている。
水先案内人をするには、国家試験を受けて水先免状を持たなければならない。
が、日本には、受験資格(船長)を有する絶対員数が少なく、
且つ試験も簡単ではないので、受験生が少なく、後継者難であった。
これではいけないということで、今年から受験の条件が緩和され、
試験も「受講期間」というものを設けることで、簡単になった。
加えて、10ヶ月の受講中、国から毎月25万円の支給、
という経済面での補助も受けれるようになった。
こうした新しい制度の中で、わが「七尾水先区」にも受験生が現れた。
いやいや言い直さねばならない。 現れたらしい・・・・・。
らしい・・・というのは、
その後継者が誰であるかということは勿論、
年齢はいくつであるか、
現住所はどこであるか、
などの基本的なことについて、国土交通省は秘密にして教えてくれないのである。
誰かわからないが、その人は、これから約10ヶ月の受講に入る。
講義は神戸大学が担当する。
そして、その誰かが、受講後水先試験を受けて、水先人になるのは、
来年の一月からである。
ということで、私は今年限りで、その人と交代し水先業を止めることができる。
そして、バリで住むことになる。
いよいよ、人生の最終ラン、今年いっぱいは、そのラストコーナーである。