あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



高市首相の国際戦略矛盾にもの申す(私見)

高市首相の行おうとしている内政は評価している。
が、私は外交については評価していない。
思考と言動に矛盾があるからだ。

高市首相は外交的安全保障に関して次の二つを重要視している。
★ 日米関係が安全保障の基軸である。
★ 開かれたインド太平洋構想を基軸とする。

この二つを重要視するのはそれで良い。
が、それに反する行動や言動に気づいていない。
例えば、ひとつめの日米関係.....

高市首相は10月24日、ヨーロッパで行われた、
ウクライナ支援有志連合にリモート出演している。
高市首相の国際戦略矛盾にもの申す(私見)_d0083068_08321107.png
出演し、就任早々の会議がウクライナ支援有志連合であり、
国際的に仲間入りできたことを嬉しく思っていると挨拶している。
高市首相の国際戦略矛盾にもの申す(私見)_d0083068_08354554.png
高市早苗は、総理になる前から、ロシアの暴動を許せない....
と発言していることは私も知っていた。
だが、この有志連合ってトランプが入らないようにしているのだよ!
日米関係が安全保障の基軸であるというのなら、
トランプが嫌っている会議に出るべきではないだろうに!
ウクライナ支援有志連合なんて静観しておくべきだ!
もっとヨーロッパ国民の本当の動向を勉強すべきだ!
日本のマスメデイアは信用すべきでない!
なぜなら....
この会議を主導しているのはイギリスのスターマー首相だ。
それをアシストするのがフランスのマクロン大統領だ。
この二人を同国国民がどう思っているか....
スターマー首相はイギリス国民からそっぽを向かれている。
現在の支持率は20%あるいはそれ以下と言われている。
高市首相の国際戦略矛盾にもの申す(私見)_d0083068_09545858.png
マクロン大統領もそうだ。
現在の支持率は17%で国民からそっぽを向かれている。
高市首相の国際戦略矛盾にもの申す(私見)_d0083068_09552290.png
国民の意に反する二人に共通する問題は、
ウクライナ支援にうつつをぬかしていることだ。
それをヨーロッパのメデイアは普通に報道している。
日本では報道していないだけだ。
高市早苗さん、持論もいいけど首相になったのだから、
もうちっと国際感覚を正確に掴んでください。

さて、開かれたインド太平洋構想ですが、
安倍元総理がたてたこの構想の目的は二つある。
★ 国際的に暴走する中国の包囲網
★ 今後勢いを増すインドを味方に入れる
インド太平洋構想だが、構想を受け入れて、
軍の組織替えをしたほどアメリカも賛同している。
中国を包囲するなら、その包囲に一角を担ってもらうべく、
ロシアとはもっとうまく付き合うべきだ。
それを持論だからといって一方的に批判するのは、
一国を預かる政治家としては大人げない。

国際政治アナリストの伊藤貫が言う。
★ 冷戦時代の二つの大国はアメリカとソ連だった。
★ 1991年、ソ連が崩壊した。
★ 以後、大国はアメリカだけになった。
★ アメリカの覇権主義が始まった。
★ アメリカはあちこちに戦争を仕掛けた。
★ クリントン、オバマ、ブッシュ息子だ。
★ 戦争が利権に結びついているからだ。
★ 世界の工場として中国が台頭してきた。
★ 中国は軍事的にも大国になった。
★ プーチン改革のもとロシアも力をつけてきた。
★ 軍事的大国として米露中の三国になった。
★ インドが人口で中国を抜いた。
★ 今後の世界は米中露印の四国プラスその他の
★ 多国世界になると思われる。
★ 政治はそれを見越した世界戦略であるべきだ。
そうなのだ。
将来の大国になるインドは今どうしているか。
武器をロシアから買いアメリカからも買っている。
中立を保ちながら堂々と世界の真ん中に出ようとしている。
日本もインドを学ぶべきだ。
バタバタと意思統一ができないヨーロッパ諸国とは、
距離を置いて、仮想の敵を中国に絞り、
淡々と堂々と日本らしい居場所を世界の中に築くべきだ。

今日はついでに付録で書く。
現在、ロシア、ウクライナはどうなっているか。
近日行われる予定だった、
プーチンとトランプのブタペスト会談はご破産になった。
この理由はいろいろ言われるがどれも正確ではない。
今、話し合っても成果を得れないとトランプが思ったからだ。
それにつきる。
トランプは今、ゼレンスキーに、
ウクライナの東部4州をロシアに渡せと説得している。
それしか戦争を止める手段はない、と説得している。
が未だ、ゼレンスキーは首を縦に振らない.....
いうのが現状である。
少し危ない状況がでてきた。
ウクライナのドロン攻撃がロシア国内に実害を及ばし始めたからだ。
ロシア国民から問題発言が出始めている。
プーチンはこれは戦争ではない、部分闘争としてきた。
それを本当の戦争にしろ! ウクライナの首都を攻めろ!
と、ロシア国内で言い出すものが出てきたからだ。
高市首相の国際戦略矛盾にもの申す(私見)_d0083068_09410410.png
欧州は言う。
凍結したロシア資金が欧州内に37兆円分ある。
これを使えばまだ二年は戦争できると言う。
今まだ使ってないがそうなると大変だ。
大三次世界大戦になってしまう。
私はヒヤヒヤしながら見守っている。

by yosaku60 | 2025-10-28 09:30 | 全体主義との戦い | Comments(0)
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