あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



マルタ会談から考えられること

マルタ会談....
マルタ会談から考えられること_d0083068_09484648.jpg
10月末、マルタにて世界の66ヵ国が集まり
ウクライナ提出の和平案(平和の公式)が検討されました。
結論から先に書きます。
却下されました。
ただその却下のされ方から、
世界が戦争をどのように考えているかが垣間見れます。


参加国が増えたのは何故.....

この会談は三度目です。
一度目は6月にコペンハーゲンで行われ15ヵ国が参加しました。
二度目は8月にサウジアラビアのジェダで行われ43ヵ国が参加しました。
今回は三度目で、
地中海のマルタで行われ66ヵ国が参加しました。
だんだんと参加国が増えています。
停戦に向かって世界の動きが大きくなっているということです。


ロシアが参加しなかったのは何故.....

前回の会談にはロシアが参加しました。
ですが、今回、ロシアは会談に参加しませんでした。
ロシア曰く、非現実的なので意味なし...ということです。


中国も参加しなかったのは何故.....

ロシアに歩調を合わせ中国も参加しませんでした。
同時にエジプト、UAEも参加しませんでした。
前回はこれらの国はの全てが参加しています。
参加しても実りないと思ったのでしょう。


ウクライナの何が良くなかったのか.....

ウクライナの和平案は「平和の公式」と呼ばれています。
10項目からなる要望が盛り込まれています。
その中にはロシアに譲歩を迫る項目があります。
その項目にロシアが反発して今回に不参加になったのでしょう。
で、今回の「平和の公式」は5項目に絞られていました。
核の安全、人道問題、エネルギーや食料の安全確保などに
要望を絞ったものの参加国の同意がやはり得られずに、
議長声明のみの発表に留まりました。
参加国が増えウクライナの「平和の公式」に乗れない国も
多く出てきたのは、つぎに述べる欧米のわがままさを
感じ取ったからじゃないでしょうか。
私はそう思っています。

このあと書くのはほとんど私の勝手な私見です。
そのつもりで気楽に読んでください。


トルコ、インドが「平和の公式」に反対したのは何故か....

トルコとインドがウクライナ案に反対しました。
その言い分は次のとおりと思います。
★ 欧米はウクライナに侵攻したロシアを国際法違反としている。
★ 欧米は今回のハマスのイスラエル攻めをテロとしている。
★ テロはテロであるかもしれない。
★ でもイスラエルのこれまでの横暴はどうなのか。
★ パレスチナ自治区はどんどん小さくなってきている。
★ 1948年にパレスチナ人の強制移住が始まった。
★ それは「ナクバ」と呼ばれる。
★ 75年間に及ぶナクバという民族浄化の結果....
★ 現在のパレスチナ自治区はこんなに小さくなった。
マルタ会談から考えられること_d0083068_10311667.jpg
★ にも関わらず、欧米は一方的にイスラエルが正義と見る。
★ これってウクライナとロシアから見ると二重基準である。
★ ウクライナ戦争のロシアを責めるならば....
★ パレスチナにナクバをしかけてきたイスラエルも責めるべきだ。


イランはこれをどう見ているのだろうか.....

イスラエルと最も敵対しているのはイランだ。
ハマスのバックにイランがいます。
ヒズボラのバックにもイランがいます。
ヒズボラもイスラエルに宣戦布告をした。
ヒズボラの兵力はハマスと比べ様にないほど大きい。
レバノン政府もヒズボラに加担する関係にある。
イスラエルは南と北の敵と戦わねばならない。
イランはイラク、シリア、レバノンと.....
連携する国々と共にイスラエルの上から.....
覆いかぶさるような陣営を敷いていることになる。
そんなイランが出てくると世界戦争になってしまう。
ただイランもイスラエルも核を持っている。
そう簡単には戦争を始められません。
で、イランはこれを機会にアラブがまとまって....
イスラエル拒絶に向かうように働きかける....
のではないでしょうか。


中東はそして世界は今後どういうふうに動くのだろうか。

トランプ大統領がイスラエルとアラブ諸国の手打ちを成功させた。
でも全て成功する前にバイデンが大統領になった。
イスラエルとアラブ諸国の手打ちは元の木阿弥になった。
というより、元の状態以上に悪化したように見える。
バイデンがイランをオバマの状態に戻したことが影響している。
イランへの制裁を緩和したことでイランが復活したからです。
今後、アラブ諸国がイランとサウジアラビアが主導権をとり、
イスラエルに立ち向かっていく構図になるように思える。
サウジアラビアまでもそうなっては困るのだが、
その困る方向に進むように思うのだ。
こうした動きの背景には.....
欧米が世界中を植民地化した80年前....
その時に虐げられた人々がようやく頭をもたげ始めた....
ように私は思うのです。
グローバリスト、その一翼の軍産共同体からみれば、
ロシアにウクライナへの侵攻をしかけたのは失敗だった。
これを機に欧米の世界への影響力は少しづつ落ちてくる....
のではなかろうか、アメリカには既にその兆候がある。
G7も名ばっかりでまとまらなくなっている。
70年ごとに世界が動く、確か馬淵睦夫がそう言っていた。
それから10年経っているが、今回の二つの戦争....
世界が大きく様変わりするきっかけでがなかろうか、
それが日本にとってはどうなのか。
そのことに気づいてないことからして良いわけがない。
残念だが、そう思う。

by yosaku60 | 2023-11-04 11:29 | 国際時事ニュース | Comments(0)
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