インドネシアは350年間オランダの植民地であったとよく言われる。
インドネシア人はあまり歴史の勉強に熱心ではない。
だからそう思っているインドネシアの国民が多いのだ。
違う!! そうではない。
350年前に現インドネシアの一部の地域の支配が始まっただけだ。
350年前はインドネシアと言う国がなかったのだから当たり前だ。
その間、バリ島はどうだったのか。
バリ島はクルンクン王をトップに8人の王が分割統治する王国だった。
そのバリ島にオランダが食指を伸ばし始めたのは1846年だった。
1846年以降、独立のための戦争がざーと100年続く。
この100年の独立の歴史を象徴する三つのキーワードがある。
ププタン、ムルデカ、サンパイマティ....である。
今日は、そのキーワードを述べる。
バリ島を好きな人は是非に覚えてバリ人と思いを共有してほしい。
ププタン.....
ププタンとはバリ語で「終焉」を意味するが、
ププタンを表す適確な日本語は「玉砕」だろうと思っている。
1846年、オランダ軍がバリ島のブレレン県に攻めてきた。
当時ブレレンには王代理のジェランテックがいた。
ジェランテックが兵を集めオランダ軍と対峙した。
二度は追い返したが三度目はオランダ軍に敗けた。
その戦いをジャガラガの戦いと言う。
ジェランテックは親類筋のカラガッサム王を頼って逃れた。
残されたジェランテックの妻たちはオランダ兵の前で玉砕した。
これがバリ島最初のププタンである。
ジャガラガにある次の銅像を見て欲しい。
ププタン(玉砕)した女性像である。

バリ島にはププタンが五度ある。
最初の一度はこのジャガラガでのププタンであって、
次は、ププタン・バドゥン(1906年)
同年のププタン・タバナン(1906年)
2年後のププタン・クルンクン(1908年)
そして太平洋戦争後のププタン・マルガラナ(1946年)である。
この中で最も有名なのはププタン・バドゥンである。

バドゥン王はじめ貴族や僧の約千名が
攻めいるオランダ軍の前で集団自決した。
金銀宝石の飾りを身に着けたご婦人方は、
オランダ軍にそれをちぎって投げつけて自害したという。
このププタンを境にオランダが完全にバリ島を掌握した。
この1846年から1906年までの戦争を
「60年戦争」とか単に「バリ戦争」と言われる。
ムルデカ......
ムルデカとはインドネシア語で「独立」を意味する。
インドネシア独立戦争でバリ島以東の将軍を命ぜられたングラライは、
1846年4月から11月の7か月間、バリ島でオランダ軍と戦った。
そんなングラライ軍の行進を島民は「ムルデカ」と叫んで迎えた。
島民の期待に呼応しングラライ軍もこぶしをあげて「ムルデカ」と言った。
次の写真の中央の人はングラライの長男(80歳)だ。
ングラライ保存会(ヤヤサン)の会長である。
私から一緒に写真を撮らせてもらうことをお願いした。
彼のこのこぶしをあげているサインが「ムルデカ」だ。
ングラライの功績を語る講話の最後は「ムルデカ」と、
こぶしをあげることに決まっている。
その時のバリ人はみな誇らしい顔になる。
サンパイマティ....
ムルデカアタウマティ....
直訳すれば上は「死ぬまで」下は「独立か死か」である。
どちらも同じ意味で使われた。
独立のためには死ぬことを厭わないという意味だ。
ングラライは行軍の途中、兵を集めてよく演説をした。
その時の最後の締めくくりの言葉が「サンパイマティ」であった。
この言葉はングラライ軍の合言葉にもなった。
いろいろな処で「サンパイマティ」の言葉が刻まれている。
次の写真はガッツにあるスギアニャール大尉の像である。
この銅像の横に「ムルデカアタウマティ」が刻まれている。

次は、ブルングンガンにある戦闘記念碑である。
立っているのは残留日本兵の松井と荒木である。
そこにも「ムルデカアタウマティ」が刻まれている。

明日は、ングラライ将軍の命日です。
ププタン・マルガラナでその記念式典が行われます。
その式典への招待状が届きました。
ありがたいことです。
感謝して出席しようと思っております。
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