あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



ロシア・メトベージェフ内閣の総辞職の意義

予定を変えたい。
ロシアのメトベージェフ内閣総辞職の意義を書きたい。
何故なら、
1月15日、メトベージェフ内閣の総辞職の記事が載った。
が、その記事では、何故に総辞職なのかの理由を
プーチン大統領を助けるための総辞職であるとだけ書かれていた。
プーチンの何を助けるのかを書いてなかった。
何のための総辞職なのだろう。
世界の全ての人がそれを疑問に思っていたようだ。
それが昨日「多分このようだ」との答えがユーチューブに流れた。
流したのは、幸福実現党の及川幸久だ。
彼もメトベージェフ内閣総辞職の意味を知りたく、
米国、ロシア、ヨーロッパの新聞を読み漁ったらしい。
そうした沢山の情報の中から知り得たこと....
との注釈付きで語っている。
及川幸久の場合、こうしたニュースソースを語ってくれる。
数多い国際政治評論家の中でも信用できるひとりである。
彼がどう語っているか例によりカミさんとの会話で紹介する。

メトベージェフはプーチンに嫌われたのかしら?
それは違う。
プーチンは止むを得ず総辞職させたのだ。
それが証拠に彼を別の要職につけている。
最初から語ろう。
以前のこのブログにも書いたけど、
昨年の暮れにプーチンは憲法改正したいと発表していたよね。
覚えている。
内外の記者を集めた記者会見でそういう発言をしていたわね。
大統領の任期についての憲法を改正したいということじゃないの。
それが大統領の任期の話ではなかった。
大統領の首相任命権の問題だった。
どういうこと?
現在のロシアの憲法では大統領が首相を承認することになっている。
その首相承認権を議会に預けようとしている。
大統領ではなく議会が首相の承認権を持つということだ。
ただ、議会がとんでもない首相を承認した場合...
大統領は、首相を罷免できる、という注釈を入れるそうだが。
そして、そうした憲法改正につき国民投票をしたいと言っている。
随分大きな改正ね。
大統領の権限を減らそうということだものね。
2024年にプーチンは大統領を辞める。
ということは次の大統領に多くの権限を持たさないということね。
そう言う説もある。
でも、そうでもないようだ。
メトベージェフが首相を止めた後、誰を首相に指名したと思う。
ミハイル・ミシュスティンという人物(写真)だ。
ロシア・メトベージェフ内閣の総辞職の意義_d0083068_17105678.jpg
知られていない名前ね。
そう、ロシア国内でも知っている人が少ない。
元税務長官で官僚出身なのだ。
政治家ではないんだ。
そう、政治家ではない。
そこがどうも味噌なんだ。
内閣総辞職はロシア経済から来ているようなんだ。
最初から語るね。
プーチンが大統領になったのは2000年。
大統領になったプーチンがやったのは「大減税政策」。
その減税政策により、ロシアの経済はグンと伸びた。
プーチン人気が沸騰し90%に迫る支持率を得た。
2014年、ウクライナ紛争が起こった。
プーチンはクリミア共和国の独立宣言を支持し、
ロシアに帰属させた。
ウクライナ紛争についてはブログに詳しく書いたわね。
そう思いだしてくれたかい。
あそこにも書いたようにオレはプーチンが正しいと思っている。
ウクライナ、EU、それにアメリカが間違っている。
住民の多くがロシアに帰属したいと願っており、
歴史的背景もそれを後押ししている。
ヨーロッパ諸国やアメリカの方が無理強いだ。
でも、それによりロシアは国際社会から制裁を受けたわよね。
そう、そうなんだ。
その制裁を受けて、ロシアの経済は段々と落ちて行った。
プーチンはロシアの経済を持ち直すための政策を打った。
それが、4兆円の財政出動だった。
でも、何年かかっても、財政が出動できない。
問題はメトベージェフが実行できないのでなく、
ロシアの財政を握る官僚たちが猛烈に反対するからだ。
このままでは、ロシア経済はジリ貧になる。
プーチンは考えた。
米中戦争で今後の世界は経済失速が目に見えている。
ロシアはそうなる前に抜け出ておかねばならない。
絶対にこの時期、財政出動しなければならない。
官僚から首相を選べば、官僚も反対できないだろう。
でも、議会も反対するかも知れない。
そうだ、議会に「首相承認権」を持たせれば良い。
新しい首相もそれを承認した議会も皆で責任を共有してもらおう。
だめなら、罷免して、やり直せばよい。
ということのための憲法改正のようなんだ。
要するに、自分の施策をやってロシア経済を建て直すためなんだ。
解る、解る。
プーチン凄いね。
うん、凄い。
プーチンのロシアをなんとかしたい気持ちは半端ない。
その半端ないプーチンを日本国民は理解していない。
北方領土返還にしたってロシアのせいにしすぎる。
日本の取り組みが本物ならばすぐに実現する。
歴史的にはなんとかかんとかとか、
(確かにコミンテルンは狡いが....)
アメリカの同盟がなんとかんとかとか、
現実を見ないで、歴史観だけを言う。
そんなぬるま湯から出てこれない日本国民。
過去を捨てて、前に出なければ男じゃない。
肉を切らして骨を切るのが男だろう。
なのに肉を切られることにおどおどする日本人。
韓国の悪口を言う日本人が韓国人になっている。
オレがプーチンでも、こんな日本国民を相手にしたくないね。
言い過ぎだと思うけど。
言い過ぎじゃないよ。
IS(イスラム国)を潰したのはアメリカじゃない。
ロシアが入ったから潰せた。
今、リビアは東と西に分かれて内紛が起こっている。
東はベンガジ、西はトリポリだ。
その内紛に乗りイタリアとフランスが分かれている。
国連はIS(イスラム国)にちょっと肩を入れている。
サウジアラビアとトルコもリビア内紛で反発している。
ヨーロッパ、国連、中東が夫々の中で真っ二つになっている。
まさに魑魅魍魎が跋扈するリビア紛争....
求められているのはロシアの仲裁だ。
プーチンは、トルコのエルドアン大統領を引っ張り出した。
オレがやるから、アンタもリビア紛争解決に協力しろと言う。
近日、リビア紛争解決のためにヨーロッパに乗り込む筈だ。
いずれ、リビアに直接入るかも知れない。
難しい世界の紛争を解決するプーチン.....
こんなこと、日本の新聞は報道しない。
日本人が考えている以上にプーチンは力がある。
と、オレは思っているんだけど!!
大丈夫、アンタ、興奮しないでね。

by yosaku60 | 2020-01-18 16:31 | 国際時事ニュース | Comments(2)
Commented by 風の又三郎 at 2020-01-18 17:01 x
昨日はご馳走になり有難うございました。
船に乗られていた時の事は興味深く、好きな作家が同じというのもまた嬉しい事でした。
これからもお元気でご活躍下さい。
奥様にもどうぞ宜しく。ほんとうにありがとうございました!
Commented by yosaku60 at 2020-01-18 17:15
又三郎さま。
今書きあげたのに、早速に読んでいただいたのですか。早い。びっくりしました。こちらこそ、楽しい時間を過ごさせていただきました。今日もいただいたホタテで家で晩酌いたします。
一日に一個いただいても10日ほど楽しめます。ありがとうございます。次回もバリにいらしたら是非にご連絡ください。
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