韓国は、中国・北朝鮮・米国・日本の間を行ったり来たりしている。
まさに「迷走」だ。その迷走ぶりだが....
1、中国との関係
中国と韓国の関係が壊れたのは「THAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)」の設置からだ。2016年に韓国と米国は合意し、2017年の4月に2基、9月に4基の計6基のTHAADが韓国内米軍基地に配備された。これに怒ったのが中国だ。中国からのミサイルを無力化しようとの魂胆だと怒ったのだ。韓国はいろいろと弁明したが中国の怒りは解けず韓国に経済制裁をかけた。経済は中国に安保は米国に頼っている韓国には大きな痛手となった。2017年1月、韓国は中国に対して弁明のための約束をした。これ以上のTHAADは配備しない。THAADは北朝鮮からの攻撃に対処するものであって決して中国向けのものではない。という約束だ。中国は一旦矛を収めたが制裁を完全に止めた訳ではなかった。その後も少々ギクシャクしている関係が続いていた。ところが今月の4日、タイで行われたASEAN首脳会議を機会に「ASEAN拡大防衛会議」が行われ、その場で韓国と中国が「防衛相互協定」を結んだらしいのだ。....らしいのだ、と書いたのは訳がある。米国の新聞の一紙が書いただけで世界のどこもが書いていない。日本でも話題になっていない。でも米国紙が一紙でも報道したのなら真実なのだろう。どんな協定かというと、東アジアの平和を守るために両国は相互に協力する、ということらしい。ということは、経済を中国に安保を米国に頼って来た韓国が安保をも中国寄りになることを意味する。もともと文在寅は米軍排除の傾向があったが、それがより鮮明になってきたということだ。トランプは現在、韓国に来年からの米軍駐在費用の韓国支払い分を5倍にアップしろと言ってきている。今回の中韓協定もあって米韓は今後もっとギクシャクするだろう。
2、北朝鮮との関係
チュサッパ(主体思想家)である文在寅にとって北朝鮮の金一家はもっとも崇める存在で、韓国全体が金正恩の配下になることを望んでいる。そんなにもして敬服する金正恩から最近は疎まれ続けている。肘鉄をくらっているのだ。文在寅はなんとか北朝鮮との仲というか、金正恩との仲を取り戻したい。そこで現在何をしているかというと、韓国内の北朝鮮からの脱国者を取り締まり始めたのだ。これは新聞報道には出ない、ユーチューブに流れる数少ない報道だ。でも確かな報道のように思える。文在寅は北朝鮮からの脱国者について援助を取りやめるだけでなく最近では捕まえて北朝鮮に送り返すこともしているらしい。脱国者が北朝鮮に送られれば、それは死を意味する。もしこれが本当ならば、そこまでして金正恩の裾を掴みたがる文在寅。あらためてチュサッパとしての執念の強さを感じる。
3、米国との関係
トランプは韓国あるいは文在寅を相手にしていない。文在寅もそのことを知っている。韓国民はアメリカのことをどう思っているのだろうか。新聞記事ではなく、ユーチューブでもそうした関連の情報が流れる。アメリカへの韓国民の感情はアメリカと上手くやって行くべきが4割、アメリカなんかとは絶交すべきというのが6割のような感がする。次の写真を見て欲しい。今年の10月28日に撮られたものだ。アメリカ大使館の弊を登って抗議しようとする大学生だ。
「ハリス大使は韓国から出て行け」と抗議している。まあ、写真を見てわかる通り一種のパフォーマンスだ。韓国人はパフォーマンスが好きだ。主張しないと忘れられるという恐怖感と戦っているのが韓国人だ。嫌米を主張する韓国人には若い層が多い。韓国は情緒の国だ。嫌米を唱える若者を制御するのは難しい。かといって、韓国人に路上アンケートをとる(マスコミではなくユーチューバー)と、もっとも脅威を感じている国は、1位;中国、2位;北朝鮮、3位;日本、となっている。米国に脅威を感じている韓国人は皆無だ。なのに、こうした親中嫌米の行動が先鋭化する。韓国人はほんにバラバラ、迷える羊だ。
3、日本との関係
今、騒がれているのは、GSOMIA=日韓軍事情報包括保護協定だ。昨日、韓国が協定破棄の通告の効力停止を言って来た。GSOMIAの失効が回避されたのだ。私個人としてはGSOMIAが失効しても良かったのに思っている。まあ、いずれにしても日韓のGSOMIAが継続となった。これに対する日韓の国民の評価をユーチューブ上で読んで見た。日本韓国共に、良かった、良くないの評価が半々だ。それはそれとして、何故に急に「協定破棄の破棄」を言って来たのか。この理由については、マスコミもネット情報も「アメリカの圧力があって.....」ということで一致している。聞こえてくる情報が全て統一しているのだ。が、私はそうは思わない。実は今日のブログはこのことを書きたかったから書き始めたのだ(笑、笑)。私は思う。文在寅はいつも国民感情を気にしている。ここ最近急に韓国民の日本人への感情に変化が現れ無視できない程になってきておりそれに応えるためにGSOMIAを継続した。私はそう思っている。何故にそう思うかを次のブログで書きたい。