あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



イタリア首相に...「俺は待ってるぜ」

一昨日の8月20日、イタリアのコンテ首相が首相辞任の意向を表明した。
理由は、連立を組む政権内から内閣不信任と総選挙の要求が出たからだ。
今後、イタリアはどうなるのであろうか。
成り行き次第では中国の習近平にも影響がある。
だから、是非に知っておきたい。

イタリアには大きく分けて四つの政党がある。

1、五つ星運動; 中道左派
         党首=ディマイオ
         現在のコンテ首相は同派推薦による。
2、同盟;    中道右派
         党首=サルヴィーニ
3、民主党;   既存左派
         党首=レンツィ前首相
4、フォルツア・イタリア;
         既存右派
         党首=ベルルスコーニ元首相

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今までは「同盟」と「五つ星運動」の連立政権であった。
今年前半まではどちらも支持率17%ほどの政党だった。
それが今度の選挙で「同盟」が一気に支持率を伸ばした。
逆に「五つ星運動」は10%前半に支持率を落とした。
この二つの政党にどんな違いがあるか詳しく見てみる。

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同盟の政策.....

どとらかというとアンチ欧州同盟である。
昔は「北部同盟」という政党名だった。
イタリアの裕福な北部の独立を目指した党だった。
イタリア全土が発展すべきということで北部をとり「同盟」にした。
サルヴィーニ党首は原則として合法移民しか認めない。
サルヴィーニ党首は金融緩和による経済発展政策を掲げる。
サルヴィーニ党首はトランプ大統領やプーチン大統領とも意を通ずる。
(サルヴィーニは叩きあげの苦労人なのでトランプと気が合う)
サルヴィーニ党首になってから南部でも支持者が増えた。
で、ついに単独で政権を獲れる35%程度の指示を得た。


五つ星運動の政策......

同盟同様、どちらかというとアンチ欧州同盟である。
イタリア南部を選挙基盤とする。
ポピュリスト政策を好むゆえにベーシックインカムを唱えた。
が、今年3月「ベーシックインカム」が骨抜きになった。
今年6月「年金受給開始62歳」を唱えた。
年金を受給しようと11万人もの人が退職した。
中高年労働者の層が空洞化して社会が混乱した。
二つともポピュリストのバラマキだった。
五つ星運動の議員は政治的に素人が多い。
推薦したコンテ首相も政治家ではなく学者である。
政策の弱さが露呈した失敗だった。
で、10%前半まで支持率を落とした。
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一筋縄でゆかない大統領.....

イタリア首相に...「俺は待ってるぜ」_d0083068_14432108.jpg
イタリアには国家元首である大統領がいる。
象徴的な元首だが、結構に権限を持っている。
議会解散権、首相任命権、軍隊指揮権などの非常時大権を持っている。
大統領はイタリア議会の上下両院合同会議において、
全議員と各州代表による間接投票で選出される。
任期は7年で、再選については特に規定がない。
現在の大統領は、セルジョ・マッタレッラである。
彼は、左派であり、親中派である。
イタリアが中国の一帯一路に参画したのも彼が裏で手を廻した。
首相任命権があるので、今後彼がどう動くのか注目される。


さあて、ここで一息入れて、休もう...
私が言いたいのは、今後のイタリアの首相を決める争いは、
まったれや と まってるかいな の争いになる。
(これが書きたくて今日のブログを書いた=笑)
首相任命権のある大統領のセルジョ・マッタレッラ....
即ち、マッタレヤ と、
国民的人気を得て浮上した同盟党首のマッティオ・サルヴェーニ...
即ち、マッテル(かいな)の争いだからだ。
覚えにくい二人の名前を復唱しつつ考えた寒-いジョークだ。


さて、心を入れ替え、真面目に書く。
何故に私がサルヴェーニをイタリア首相に望むかであるが、
五つ星運動が次の連立を「民主党」にしようとしているからだ。
もしそうなると、イタリアは左派一色になり「親中」に走る。
それは困る。
サルヴェーニに頑張ってもらって、それを阻止して欲しい。
加えて、もしサルヴェーニがイタリア首相になればEUも変わる。
前にも書いたが、今の欧州同盟は「全体主義」だ。
グローバリズムと言っていいと思う。
今年の選挙で、だいぶグローバリズムが否定された。
ただし、その動きが遅い。
もしサルヴェーニが首相になれば、動きが加速する.....
のではないかと思うのだ。
今、欧州は親中であったドイツのメルケルの力は弱った。
最近は病気も抱えていてもう死に体だ。
フランスのマクロンにしても「黄色ベスト運動」に見る如く
国民の反感を買い、アップアップしている。
復唱する。
イギリスは、この10月にブレグジットで欧州から抜ける。
ドイツはドイツ銀行の負債が大きすぎて手がつけれない。
フランスも国民がついてきているように思えない。
ということは、
経済が安定していないがイタリアからの発信力が強まる。
もし、サルヴェーニが首相になれば、
イタリアからの発信が親中から反中親米に変わるはずだ。

最近の中国、ますますおかしくなってきている。
共産党の内部紛争も聞こえてきた。
未だウイグル人をはじめ多くの人が殺されている。
共産党は早く潰れて欲しい......そのため、
世界が全て反中圧力一色になって欲しいのだ。

マッティオ・サルヴィーニ 頑張れ。
俺はマッティオ ぜ!....待ってるぜ。

by yosaku60 | 2019-08-22 15:44 | 国際時事ニュース | Comments(0)
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