安倍総理の訪中に関連してまだまだ書きたいことがある。安倍は一方的に友好を演出しただけではない。言いたいことを言ってきている。その一つが中国の人権弾圧に関する批判だ。中国にとってはもっとも触れてほしくないことだ。中国共産党の人権弾圧は昔からあった。それを中国に向かって批判した日本の首相は安倍だけだ。安倍の中国への人権批判は実は今回だけではない。私も聞いてびっくりしたことがある。私の2018年9月26日のブログを見てほしい。
報道しないのも偏向報道こんな写真を載せている。右は、虎ノ門ニュースに出演した日本ウイグル連盟会長のムハメット氏だ。彼はこの時、こんなことを言っている。
「実は日本の方は誰も知らないが、私たちウイグル人は安倍総理に感謝し期待している。というのは私たちウイグル人の人権弾圧を中国に最初に抗議してくれたのは安倍総理だった。あの時は安倍総理は総理大臣ではなかった。一度総理になり止めた後だった。当時の中国の指導者は胡錦涛だった。安倍は胡錦涛に中国に捕まっているウルグル人を開放しろと交渉してくれた。そして囚われの身になっていた同胞が返ってきた。そういう強いことを言ってくれた最初の日本人が安倍総理だ。ウルグル人はそれを知っているが日本人はそれを知らない。安倍はそうしたことを自慢げに話す男ではない」。
この話を聞いて、さすが安倍総理と驚いたものだった。だから、今回改めて習近平に人権問題に言及したのは不思議でもなんでもない。勿論、習近平も過去に胡錦涛に対して安倍総理がそうした要求を突き付けたことは知っているに違いない。覚悟して安倍の話を聞いたであろう。ただ、それに従うことはないだろうが。さて、安倍総理の訪中に関して、あとひとつ面白い話を書く。私はひとつのことを調べたら徹底的にその周辺を洗う嫌な癖がある。で、今回も「安倍訪中」に関するニュースを読み漁った。そうすると、なーるほど日本のメディアって、こんな風にやるのだと、感心させられる面白いモノを見た。多分、テレビ朝日系列だと思うが「みのもんたの夜パズ」という番組だ。安倍訪中をどう思うか、ということを話し合っていた。出演者は司会がみのもんたで、わざと素人ぶってる嫌な爺さんである。司会助手が下平さやかという女の子だが、この小娘の態度がいやにわざっとらしく見ていて不快になる。
コメンテーターには3人出ていた。有本香、伊藤竣幸、田岡俊次、の3人である。コメンテーターに質問したり批評したりする女の子が3人いた。弁護士の猿田佐世、元議員の金子恵美、モデルのトウテン直美の三人だ。(親中の人を赤く書いた)。親中に偏ってるのが3人、反中(というか普通の人)が3人いて、バランスよく配置したように見える。が、ジーとみているとなんだかおかしい。画面に意図的なものが感ぜられるのだ。田岡俊次は軍事アナリストになっているが、元は朝日新聞記者である。何を話すかと聞いていたらとんでもないことを言い出した。南シナ海は大事なシーレーンであるという話が出た時だ。田岡は中国が南シナ海を支配しているのであれば、そこを通る必要がない。バリ島の東を抜ければインド洋に抜けれる。そこを通ってペルシャ湾に行けば良い、という。馬鹿か!田岡。伊藤がそんな遠回りしていたら採算がとれない。というと、大した金額ではない、と豪語する。こういうのが本を何冊も書いている軍事アナリストとは.....。また、この田岡の意見を聞く下平さやかの頷く顔が大写しにされ、横で納得の顔をしている、みのもんたが大写しになる。田岡俊次が喋るたびにそんな画面が写される。中国寄りの話になると、それに頷く人の顔がアップされるのだ。カメラは何台もある。それらの画面が編集室に写しだされる。編集室では、親中に真っ赤に染まった編集者がいる。彼はいかに親中に偏った編集ができるか血眼になって操作している。そういう光景が丸見えな構成になっている。あとで調べてみると下平さやかはテレビ朝日の社員である。まあ、しようがないか。田岡俊次も調べてみたら、軍事予想が次から次と外れるので「逆神」と呼ばれている男らしい。発言に責任をとらない男だ。よくも、こういう男を連れてきたもんだ。というより、こういう番組を見て、テレビの向こうで頷いている日本人がいることが恐ろしくなる。あああ、日本のマスコミは救いようがない。