先日のブログで、
中国による東トルキスタン(ウイグル自治区)への迫害について、
その一番目に当地における核実験の悲哀について書いた。
次にあげるウイグル人への迫害は「民族浄化」である。
その民族浄化を語る前に言っておきたいことがある。
中国にとって、ウイグル自治区は何であるかということだ。
同じく、チベット自治区、モンゴル自治区は何であるか。
これらは中国の植民地だ。
昔、欧米諸国はアジア、アフリカに多くの植民地を持っていた。
欧米諸国は、それらの植民地についてどういう扱いをしてきたか。
植民地の原住民は生かすだけで吸い取れるだけ吸い取ってきた。
今、中国は過去の欧米諸国と同じことを自治区で行っている。
そうした事実から目を背けてはいけない。
何が言いたいかというと、
現在の日本のリベラルと称する団体や個人に言いたいのだ。
実はリベラルと称するだけでリベラルではない。
既得権を大事にし、憲法改正に反対する。
であれば、保守派である。
現在の安倍政権がリベラル派である。
で、ややこしいので、現在の日本のリベラルと称する、
団体や個人を「り派」とひとくくりにして表したい。
さて、その「り派」諸君に言いたい。
「り派」は、人民の人権を一番に考える。
これは良い。
同時に過去のアジアの植民地の人民に悲哀を感じ同情する。
これも良い。
被害者はアジア人民であり加害者は欧米人である。
これも良い。
が、ここで、ちょっと困ったことがある。
「り派」は、かっての日本も欧米の中に含めている。
それは違う。
日本は欧米の植民地主義に反発して戦ったのだ。
日本人がそう思わなくとも、
世界(中国、韓国を除く)は、そう思っている。
ということで「り派」は、かっての日本を加害者として憎んでいる。
同時に被害者としての中国、韓国に同情心をもって心を寄せている。
この比較の根っこは「侵略者」と「植民地」の関係だ。
であるならば、「り派」は、
今の中国の三つの自治国への植民地政策を何故に批判しないのか。
侵略者として植民地を迫害している中国を何故に攻めないのか。
何故に、今も「親中」であるのか。
「り派」には、この不可思議さを自問自答してもらいたい。
さて、では、どのように迫害しているかの実態を見て頂く。
これから述べるものは、全て東トルキスタンへの迫害である。
まずは、手始めに奇妙な写真を紹介する。
これは、イスラムのふんわりとした服はよろしくない。
てんで、無理やり途中から切り取られている光景だ。
こんなことまで口を出すのだから、
どのような迫害を受けているか想像して頂けると思う。
中国による迫害
① 原爆実験
以前に書いて来たので、被害の数字的なもののみの紹介をする。
日本のある大学の調査によると、東トルキスタンで実施した核実験によって、
急死したものは、ウイグル人を中心に19万人。
健康被害者は129万人にのぼる。
そのうち、死産や奇形などの胎児への影響が、3万5000人以上。
白血病が3700人以上、甲状腺がんは1万3000人以上に達している。
また、被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万にも及んでいる恐れあり。
② 民族浄化
中国は、ウイグル人を東トルキスタンの地から抹殺しようと、
「民族浄化」という名のもとで、つぎのような政策をとっている。
1、若者の収監、処刑。
政治犯と称して一般人を捉まえて青空刑務所に収監(または処刑)する。
その数、国連では100万人と言われているが、先のラビア・カーディルは、
ウイグル人3000万人の中の300万人が収監されている、と言う。
2、強制中絶
ウイグル人をなくするため、妊娠しても強制的に中絶させる。
その数、数百万人と言われている。
3、未婚女性の強制移住
ウイグルで妊娠しない様、未婚女性を他の地に強制移住させ、
安価な労働力としたり、売春を強要したりしている。
その数、40万人と言われている。