習近平(中国共産党)の目指す世界制覇....いわゆるグローバリズムと、
トランプ大統領のアメリカ第一..............いわゆるナショナリズム。
二つの対決は、トランプのナショナリズムの勝利が明白になった。
トランプの一貫した中国潰しの戦略によることも大きいが、
習近平自らのミスにより招いた結果でもある。
今日は、習近平のおかしたミスを解析してみたい。
エリザベス女王から不評を受けた。
習近平は2015年10月にイギリスを訪問し女王に会っている。
2015年といえば中国絶頂期の時である。
習近平一行にそうした驕りがありエリザベス女王は怒った
今は昔の話だが、かっては七つの海を支配したイギリス連邦。
そのトップであるエリザベス女王は絶対に政治に口を挟まない。
そんな女王が王位にある間に唯一語った苦情が今回の中国の非礼だったという。
(チャールズ皇太子は晩餐会も欠席した)
エリザベス女王を今も崇めているイギリス連邦諸国が多い。
それら民が中国に嫌な感情を抱く者も多かったと思う。
ボデーブローのように、後々、響いてくることになる。
トランプとの約束を果たさなかった。
習近平がアメリカを訪問した時、トランプ邸に招かれた。
その時、二人は4っつの約束をした。
100日間の猶予の中でそれらの約束を守るべきことも約束した。
が、その100日間、習近平は何も動かなかった。
トランプは、その時点で習近平を信用できない男と見限った。
が、習近平は呑気だった、それに気づかなかった。
逆にうまくいっているように党内で吹聴していた。
共産党もその習近平の意見を受け入れていた。
それが急に貿易戦争が始まったのだから皆が慌てた。
習近平はトランプを見誤ったのだ。
何故に見誤ったのか。
中国側の情報入手先はオバマ政権の時と同じだった。
民主党筋でありマスメディア筋だったのだ。
どちらも反トランプだ、情報発信にバイアスがかかる。
トランプ憎しで見るので正確にトランプを掴めないのだ。
北朝鮮との密約がばれていた。
シンガポールでの米朝会談の前後に金正恩は習近平と会っている。
その時に話された内容が米国に漏れていた。
習近平は金正恩に言った。
「長引かせろ」
「トランプの大統領任務は一期だけで次がない」
アメリカの反トランプ筋(マスコミ)は、
トランプは一期だけで終わると確信しそれを中国に伝えていた。
それを聞いたトランプ「何を!」と中国潰しの手を早めた。
古来の中国の戦略をとらなかった。
私の過去のブログ(2018年4月19日)に書いたとおり、
中国には古来より相手に勝つための戦略があった。
次のような戦略だ。
1、敵の自己満足を引きだして警戒態勢をとらせない。
2、敵の助言者をうまく利用する。
3、勝利を手にする為、数十年、あるいはそれ以上、忍耐する。
4、戦略的目的のために敵の考えや技術を盗む。
5、長期的な競争に勝つ上で軍事力は決定的な要素ではない。
6、覇権国はその支配的な地位を維持するためには、
極端で無謀な行動さえとりかねない。
7、勢いを見失わない。
8、自国とライバルの相対的な力を測る尺度を確立し利用する。
9、常に警戒し、他国に包囲されたり、騙されたりしない様にする。
習近平は、赤字で示した5点を守らなかった。
というより、次の如くその反対をした。
1、100日の約束を守らずに反感を買った。
3、勝利を急ぎすぎた。
5、南シナ海で軍事力を恣意した。
8、トランプの技量を見誤った。
9、一帯一路で逆に打って出た。
勝てない喧嘩をする骨頂
アメリカは貿易赤字の解消に中国からの輸入品の関税をあげた。
中国は、すぐに反発し、アメリカからの輸入品の関税をあげた。
馬鹿か、中国!
私も以前のブログで書いた。
輸入額がアメリカと中国では3倍の開きがあるのだ。
勝てる訳がない。
それと、関税を上げれば中国の元安になる。
関税のアップそのものが全て物価にかかる訳ではない。
そんなの小学生でも解る。
実は、私.....
習近平は、こんな負けることが解っている関税合戦を
しないだろうと読んでいた。
で、ブログにもそのように予想して書いて来た。
その私の予想が見事に外れた。
習近平は、こんな馬鹿だとは思わなかった。
それなのに、反発して中国も同じ輸入額の関税をあげた。
トランプはしめしめと思った筈だ。
泥沼の貿易戦争に引きこめる。
そんなトランプの思惑(明日書く)が読めないなんて....
指導者失格だ。