あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



俺にも言わせて下さい(その18;米中経済戦争)

中国の経済について、

肯定的なもの、否定的なもの、いろいろある。

ここ半年間、それら全てを読み漁ってきた(笑)。

が、結果として何も解らない。

ただ、言えることは、

共産党の権力者の中にいるものは権力闘争のみ解り、

地方の権力者(共産党員)は中央への目配りのみ解り、

超富裕層の民は海外への資産移転のみ解り、

富裕層の民はお金を増やすことのみ解り、

貧困層の民は今日生き抜くことのみ解り、

そして、これら全ての民が、国を信用していない

というのが、今の中国だ。


発表される経済指数は信用できない。

そんな中国を真面目に語ってもしようがない。

私は、私の言葉で自由奔放に中国を語って見たい。


現在の中国が目的としていること、

それは世界制覇である。

今はアメリカに次いでの地位にいるが、

あと10年すればアメリカを抜けると思っている。

中国は自国が大きければ大きいほど良いと思っている。

その為なら世界のルールを守らなくとも良いと思っている。

1、国際法を無視した南シナ海の独り占めがそうであり、

2、チベット、ウイグル、内モンゴル侵攻がそうであり、

3、香港に対して、返還後50年間は一国二制度を守る、

  という英国との約束を反故にしていることがそうであり、

4、尖閣諸島を「既に実効支配している」と、

  世界に通告していることがそうであり、

5、それら大国主義の行きつく先、それが台湾侵攻だ。


中国は台湾侵攻に関して硬軟両面から迫ろうとしている。

「軟」は、飴と鞭を使いながらの篭絡戦術である。

中国のもっとも得意とする戦略だ。

「硬」は、軍事侵攻である。

中国は、まとまった軍を動員して戦った経験がない。

が、「軟」の策が功をなさぬ場合、最終的には動員もあろう。

目的のためならルールを無視し何でもやる。

それが中国共産党だ。


米国の専門家筋は台湾への軍事侵攻は確実にあると見ている。

そして、その時期を2022年~2025年の間と見ている。


今、トランプ大統領がやっている中国へのアタックは、

これを迎え撃つ準備である、と見ると全てが納得できる。

即ち、力を持ったままで台湾を侵攻されたら大きな戦争になる。

そうならない内に中国の力を削いでおこうということだ。

巷間謂われるような無茶苦茶をやっている訳ではない。

先を見通した事前の貿易戦争なのだ。

正確に言葉を使えば「経済戦争」である。


そのトランプの仕掛ける経済戦争に味方する者がいる。

ひと頃トランプに反対していた米国民だ。

それにアメリカ議会だ。

先般、トランプが中国への貿易制裁を緩めた際、

その双方からやんややんやと反対された。

今やトランプは自信をもって戦える環境を得ている。


さて、

中国の脅威は、共産党一党支配である。

共産党は、国民の意向を気にせず何でもできる。

それも、思ったらすぐに実行できる。

中国の得意とする処であって他国は真似ができない。


今、中国は次世代に向け大胆な投資をしている。

次世代人工知能、量子コンピューター、5G移動通信、

新兵器(レーザーガン、衛星破壊兵器)、

金融面での世界制覇を目指すフィンテック

などの開発に莫大な資金を投資している。

また、奨学資金を注入し多くの中国人を米国に留学させ、

その人材と技術を中国に囲い込もうとしている。

こうした次世代の投資にアメリカは危機感を抱いている。


貿易戦争の前の貿易摩擦は既に始まっている。

互いの輸入品への関税のかけ合いだ。

この勝負、勝利するのは米国だ。

なぜなら米国の中国からの輸入額は4456億ドル、

なのに中国が米国から輸入しているのは1156億ドル。

米国の放つ弾は、中国の4倍あるからだ。


巷間謂われるように世界中の国を巻き込んでの戦いにならない。

そういう先の見えている勝負を中国は最後までやらない。

どこかで中国の方から降りる筈だ。

さて、貿易摩擦はこんな程度で終わる。

決して痛み分けにならない。



ついで、貿易戦争だがこれも結論から書く。

米国が勝利する。

その理由は、中国元では国際資本に投資できないからだ。

なのに、中国手持ちの米国債は、多くない(1~2兆ドル)。

それに売ろうとしても米国は大統領令でストップもできる。

中国は貿易戦争を勝ち抜く弾がない。

中国は、他国に支援を求める。


その支援側をぐるっと見てみる。

理解者であったイギリスのキャメロンは既に去った。

代わったメイ首相は反中国で騙しようがない。

ドイツのメルケルが頼りであるが今や彼女も腰が引けてる。

フランスのマクロンは中立だが国民を引っ張る力がない。

中国にとって計算外だったのはマレーシアだ。

援助し、お金をつぎ込んだナジブが負けた。

代わったマハテールが、既に中国が受注し、

着工していた鉄道工事をキャンセルした。

一帯一路政策の一丁目一番地の工事だった。

そんなマハテールに吊られて東南アジアも変わった。

中国に落ちかけていたベトナムが反中に再転換した。

フイリッピンもオバマの時は反米をつらぬいてくれた。

がトランプに代わってからアメリカを受け入れ始めた。

心変わりの激しいのはオーストラリアだ。

親中だったのに、今や中国に逆らう軍艦まで発注した。

南シナ海でアメリカと一緒になって戦うつもりでいる。

インドネシアのジョコウイだけが中国寄りだが、

彼は大統領選を控え身動きがとれない。

大国ロシアであるが、習近平はプーチンに弱い。

何故か分からない。

噂によれば、習近平はプーチンを尊敬しているそうだ。

尊敬している相手に頼ることができない。

習近平のプライドが許さない(笑)。


そんな、放つ弾の不足する中国。

その頼る先は、今や日本だけになっている。


中国にとって、日本は御しやすい。

憲法9条があって、たてつくことは絶対ない。

安全なおとなしい国だ。

それに中国に肩入れしてくれる輩が多い。

経済界が押しなべてそうである。

自民党の中国族も未だ健在だ。

野党は押しなべて中国寄りだ。

マスコミはてなずけて久しい。


日本がもっとも危険である。

戦争に巻き込まれたくないと思う輩(左翼)は、

押しなべて中国寄りである。

中国に取りこまれる危険がある。

戦争に巻き込まれたくないと安倍政権の転覆を計ること、

そのものが戦争に巻き込まれる原因になるのだ。

そのことに気づいている日本人は少ない。


気になることがひとつある。

先日、安倍総理が一帯一路政策を評価する発言をした。

総裁選を目前にして自民党中国族への配慮と思われるが、

本当にそうであって欲しい。


さて、

北朝鮮状況に目を転じてみる。

私は、大枠は終わったと思っている。

トランプは、任期内に非核化までもっていくだろう。

北朝鮮が望むと望まざるに係わらず、そうなるであろう。

となれば、2年である。

多分、それより早く解決するであろうと思っている。


で、拉致問題の解決だが、解せないことがある。

今回、アメリカ兵の遺骨収集返還が決まった。

戦死者の数からして発表される遺骨の数が極端に少ない。

で、アメリカは、その調査に北朝鮮に入ることになろう。

北朝鮮に米国の調査団が入った場合、

その調査は、日本の拉致被害者の調査と、

重複する処が多いと思われるが誰もそのことを言わない。

拉致被害者の奪還に際し、もっとも大事なことは、

北朝鮮内部に入っての調査である。

米国の調査との重複が活用されて当然ではなかろうか。


さて、解決したあとの朝鮮半島を予想してみる。

奇妙なことが想定できる。

北朝鮮がアメリカ寄りで韓国が中国寄りに傾く図式だ。

そんな二つが連邦制の統一国家になった場合、

朝鮮半島は他国が入りきれないバッファーゾーンになる。

そうした場合、日本にとって、

対馬まで防衛線を引き下げたにしても、それほど不利にならない。

私は自分の有利な方、有利な方と考える傾向にある(笑)。


まあ、そんな風に思うのだ。

さて、話を戻す。


貿易戦争に敗れた中国。

だからこそ、起死回生の策として台湾を侵攻する。

半ばやけっぱちである。

何度も言う、共産党はやけっぱちができるのだ。

が、大きな戦争にはならないと思う。

みなさん、知っているだろうか。

中国共産党の中には「アメリカになら原爆を使っても良い」

と発言する輩がいるのです。

が、やはり大きな戦争にはならないと思う。

その根拠はないが、そう思う。

そして、その先がどうなるか、私はまだ見えない。


さて、今日はだいぶ吠えた。

吠えすぎたので、咽喉が乾いた(笑)。

これで、今日のところはオワル。

明日こそ、中国経済を書きたい。


by yosaku60 | 2018-07-08 18:04 | 中国を暴く | Comments(0)
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常時ほろ酔い候

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