日米/中・冷戦時代を考える資料として書く。
私は、初めて知った。
下の図を見てください。
台湾が係争地となっている。
係争地は、世界で台湾だけだ。
そう言っているのは、上海協力機構のメンバー、
メンバー国は次の8ヶ国だ。
中国、ロシア、インド、キルギス、パキスタン、
タジキスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、
メンバーの中には、インドも入っている。
これも知らなかった(去年の6月入会)。
日米/中・冷戦時代にあって、
今後は、台湾が最も重要な国になる。
「上海協力機構」は、その台湾を係争地としている。
それが問題だ。
さらに、6月8~9日に、中国の青島で行われた、
今年の上海協力機構首脳者会議にも問題決議があった。
「本会議をG7サミットに対抗するものと位置付ける」
なるほど、言ってくると思った。
トロンプの言うようにG7にロシアを加えるのを急ぐべきだ。
欧州勢に言いたい。
クリミア制裁は緩和すべきだ。
もうひとつ問題発言があった。
「アメリカに肘鉄を食らったイランを加盟国に誘う」
これも、なるほど、と納得だ。
イランは、現在、準加盟国(オブザーバー)だ。
準加盟国はモンゴル、イラン、ベラルーシ、アフガニスタン、
の4か国だ。
イランを準加盟国から加盟国に格上げしようとの動きだ。
上海協力機構には、
その他にパートナー国(5ヶ国)があり、
エジプト、ヨルダンの入会があるかもしれないという。
上海協力機構の目的だが、
設立当初は、
1、加盟国が抱える国際テロや民族分離運動、
2、宗教過激主義問題への共同対処、
3、経済や文化等幅広い分野での協力強化、
であったが、2007年からは、
陸軍部隊による合同軍事演習も行うようになった。
これ以上、大きくなり力を持って欲しくない。
なぜなら、ユーラシア大陸の全てとなってしまうからだ。
幸いに、同協力機構のメンバーであるインドは、
どちらかと言えば、「インド太平洋軍」に近い。
「インド太平洋軍」という言葉が初めて出てきた。
初めて知って当然だ、
2週間前に生まれた言葉だからだ。
説明しよう。
以前は、アメリカ太平洋軍という名前だった。
トップは、日系人のハリス海軍大将だった。
5月30日、ハリス海軍大将は退官して在韓国大使になり、
代わりにデビットソン海軍大将が司令官となった。
それと同時に、インド太平洋軍と名称が変更になった。
インド太平洋軍の守備範囲は広く(図では空色表記)、
中国、ロシア、インド、北朝鮮などの軍事大国を監視している。
なお、インド太平洋軍司令官の軍事的地位は高く、
合衆国大統領、国防長官に次ぐ三位とされている。
大分、余談が長くなった。
話を戻す。
「上海協力機構」の中のロシアの立場であるが、
プーチンは、ユーラシア経済連合を軸にした、
大ユーラシア・パートナーシップ構想を持っている。
中国の「一帯一路」は、その構想の基礎になるとして、
連携を表明している。
安倍総理、大変だろうが、
ロシアと中国の間に何とか楔を打ちこんでください。
それをお願いして、上海協力機構の説明終わります。