Q;アメリカの北襲撃がどうして確実なのか?
そう思いたくない。
が、そう思わざるを得ない。
北への襲撃をするかしないかは、アメリカが決める。
襲撃を止めるには、アメリカと北朝鮮との会話が必要だ。
何の事前約束もなしにアメリカは会話に入らない。
Q;どうして会話に入らないのか?
北朝鮮が核の保有を諦めICBMの開発を諦めるのなら会話が始まる。
が、北朝鮮は絶対にそれらを諦めない。
だから、会話が始まらない。
また会話の前に、
核放棄とICBM開発放棄を宣言すれば会話が始まる。
その前提なしに会話が始まらない。
それにアメリカは、
クリントン時代、ブッシュ時代の失敗で懲りている。
Q;クリントンの失敗って?
クリントンは一時、北朝鮮の空爆を検討した。
が、当時の韓国大統領が、それに泣きをいれてきた。
で、カーター元大統領を訪朝させ、話し合いで解決させた。
実は、後で解るが、それが解決にならなかった。
Q;ブッシュの失敗って?
ブッシュは、北朝鮮を「悪の枢軸」とか「ならず者国家」と非難したが、
アフガニスタンとかイラク、などの戦争に忙しく、
北朝鮮の制裁にまで手が回らず、結局何もできなかった。
Q;オバマはどうなの?
あれは、だめだ。
全く駄目だ。
北朝鮮はオバマが大統領になる前の2006年10月に、
第一回目の核実験を行っている。
が、アメリカの抑圧が強く、その後は沈黙していた。
が、オバマが大統領になった2009年に、二回目の核実験をした。
プルトニウム型の核実験だった。
が、オバマはそれをとがめることはしなかった。
そればかりか「戦略的忍耐」なんぞと訳のわからない言葉を使って、
それを黙認した。
半ば容認したようなものだ。
安心した北朝鮮は、核開発を急いだ。
どんな風に急いだかを見てみる。
2013年2月;三回目の核実験(小型化成功と主張)
2016年1月;四回目の核実験(水爆成功と主張)
2016年9月;五回目の核実験(核弾頭爆発実験成功と主張)
2017年9月;六回目の核実験(ICBM弾頭部に装着する水爆実験成功と主張)
と、次から次と核保有を実態化させてきた。
その間、同時進行してICBMを開発してきた。
オバマは、戦略的忍耐とかなんといって、北朝鮮を放置した。
その間、北朝鮮はミサイルを開発し核保有を確実にしてきたのだ。
現在の半島不穏は、オバマが作ったようなものだ。
トランプは、歴代大統領の失敗を見てきている。
ましてや、大嫌いなオバマの失政レールに乗る訳がない。
トランプは、北朝鮮の核保有を絶対に容認する訳がない。
Q;が、容認でなく凍結ならばトランプはどう動く?
そう.....それが日本として困る。
衛星波情報で、その噂が流れたことがある。
ペンス副大統領がオリンピックからアメリカに戻った。
そこで、報道陣に「北朝鮮との会話の用意がある」と喋った。
アメリカにとって、
アメリカ本土に届くICBMの開発が凍結されれば、
さらに現有の核保有程度で数量凍結ということであれば、
会話を始めても良い、
との意味で受け取られたのだ。
安倍は慌てた。
北朝鮮の核保有を認めれば、
日本も対抗策として、核保有をしなければならなくなる。
この理由は、少し深いので後で述べる。
いずれにしても自国での核保有…
今、日本の国民感情では、それを容認する訳がない。
最近のアメリカ国民のアンケートでは、
日本も核保有すべき、という方向に傾いてきている。
日本との同盟の強さをアメリカ国民が認めてきているからだ。
アメリカがそうでも、日本の国民には、まだ核アレルギーがある。
核保有を検討することすら難しい。
安倍は、トランプに電話した。
ペンス副大統領の発言直後に行った、この電話会談…..
聞くところによると、一時間半も行われたらしい。
異様に長い。
何をどこまで話し合ったのだろうか。
いずれにしても電話会談の後、安倍は、
「今後とも北朝鮮に制裁をしつづけることで意見が一致した」と、
その結果を発信している。
現状維持が確認された。
それはそれで良い。
さて、次の問題は、パラリンピック後の米韓軍事訓練だ。
アメリカは、北朝鮮への抑えとして是非にやりたい。
が、北朝鮮は、それに反発している。
北朝鮮は文在寅大統領を仲介に中止を要求してきている。
文在寅大統領は、どんな行動に出てくるのか。
親中、親北、反米、反日の彼としては、北朝鮮のいうとおりにしてあげたい。
が、アメリカのいうことに反対し続けることの怖さを知っている。
Q;怖さって?
文在寅は、蘆武鉉元韓国大統領の側近だった。
蘆武鉉は、反米、親北であった。
その夢が消え「大統領になろうとしたことが失敗だった」と自殺した。
文在寅は、蘆武鉉の失敗を間近に見てきている。
その怖さを知っている。
で、自身も極端な反米、親北であることにかわりはないが、
発言を慎重にしている。
だから、のらりくらりと、
米韓軍事訓練を引き延ばしに来るのではなかろうか。
過去もそういうことがあった。
アメリカからTHAADの配備を急がされたとき、
環境調査なんぞを理由に引き延ばしてきた。
が、アメリカもすでに学習してきている。
それを容認する筈がない。
となると、文在寅は、軍事訓練の縮小を言ってくる可能性がある。
文在寅としては、北朝鮮に自分も努力しているってことを
見せつければ良いからだ。
これには、アメリカも乗るかも知れない。
もともと、訓練については、アメリカは自国だけでやっても構わない。
と思っている。
ただ、そういってしまえば、「終わり」になる。
さて、米韓軍事訓練はどうなるのだろうか。
それにより、アメリカの「北襲撃」の時期が変わってくる。
と思うのだ。
さて、文在寅の名前が何度も出てきた。
文在寅って、何を考えているのか….
明日は、それに迫ってみたい。