バリヒンドゥ教の教義において、
人の一生に必要な通過儀礼は、沢山ある。
中で最も大切なのが、輪廻転生の境となる「お葬式」。
次に大切にしているのが成人式にあたる「ポトンギギ」。
んで、
ポトン(切る)ギギ(歯).....
犬歯の先を削り、野獣性を取り除き、正に人間になる....
儀式なのだが、同時に悪魔払いの意味があり、全部で6本の
歯の先を削り、平らにする。
子供が生まれたら、その子のポトンギギを済ませるまでが、
「親の義務」とされている。
が、一人でポトンギギをすると最低で30万円の費用がかかる。
そう簡単にはできない。
だから、合同でポトンギギ儀式を行い、一人当たりの支払いを
少なくする手法がとられる。
で、昨日、その合同ポトンギギがあった。
合同も合同、150名のポトンギギだ。
少々経緯を書こう。
我がバンジャールに、バリのワイン「ハッテンワイン」の創業者
の家がある。相当のお金持ちだ。で、この度、この家族のひとりが
ポトンギギを行うことになった。 そのついでに、ポトンギギを
行いたい人を集めて、費用を肩代わり(衣装代だけは自前)して
くれるというのだ。
ということで、集まったのが、150名。
遠くは、ヌサドゥアからも参加者がいるとのこと。
「ハッテンワイン」宅は、同じバンジャールだ。
お付き合いもあって、私も儀式に参加して来た。
儀式の模様を写真で紹介する。
........
大きな屋敷で、一番奥にメインの「家寺」がある。
その寺の廻りに150名が集まっていた。
ご家族の祈りも真剣。
集まるご婦人のクバヤを見ているだけで、華やかになる。
美人が多い。
一緒に行ったジャッキーさんも美人がお好き。
多すぎて全員の顔を見れないので、写真が並べてあった。
その一部だけ。