葬式が終わった後の14日間....
親族は、神にお祈りをしてはならない。
何故か?.....以前書いたことがある。
バリでは、悲しい時に神にお祈りしてはならないのだ。
14日間は、悲しみの中で、故人を偲ぶだけなのだ。
日本流に言えば、喪に服する....ということだろう。
お葬式の形は、地方によって少し変わる。
が、この喪に服する期間が14日間だということは、
バリ島全土みな同一である。

さて、では、14日すぎたら、何をするか....
であるが、満足な葬式であったかどうか確認するのだ。
誰に確認するって?
勿論、ご本人にだ。
死んであの世に行った人に確認するのだ。
バリアンあるいは、プマンクを介して本人に聞くのだ。
「お葬式は、あれで、よろしかったですか」
「あの世に行かれて、不自由していることはありませんか」
「この世から、持って行くもので忘れたものはありませんか」
と尋ねるのである。
この儀式を ムトゥウン(metuun)という。
ムトゥウンの結果、ご本人が「よろしい」と言えば、
喪が明け、その後は、自由にお祈りができるようになるのだ。
モトゥウンであった次の話、本当にあった話だ。
あるお金持ちの家の母上がお亡くなりになった。
息子は、お金がいっぱいあるので、贅沢なお葬式をした。
ムトゥウンで、母上の喜ぶ声を聞きたいと思った。
が、現れた母上が言うには、
「私の家は平民です」
「なのに、あのような立派すぎるお葬式をして...」
「私は、恥ずかしいです」
「私に見合った葬式をしなおしてください」
で、もういちど、葬式をし直したそうです。
これぞ、バリ!
だから、バリ! 本人本意であることがすごい。