あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



これぞバリ! だからバリ! (その3; 輪廻転生)

バリヒンドゥーでは、人間は身体が死んでも魂は死なない。
だから、生まれ変わることができる.....
いわゆる、輪廻転生があると信じられている。
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バリ人に浸透している、こうした輪廻転生....
(註) 輪廻転生; Numadi(バリ語)
の扱われ方を箇条書きに書いてみたい。


1、身体よりも魂を大切にする。

日本人は、心臓(心音)をもって生死の境を考える傾向にある。
だから、「脳死」を認めたがらない。

が、バリ人は、魂が身体から離れることをもって生死の境を考える。
その魂だが、
身体のどこにあるかというと、脳の中にあると考えるらしい。
だから、脳死は、人間の死であると判断している。

身体よりも魂を大切にする....
その実態は、葬儀の仕方の項(次回)で更に述べたい。


2、人間は生まれ変わっても人間

日本では、例えば、前世が「蛙」だったとか....
前世が動物であることも言われる。
が、バリでは、それはない。
人間は人間として生まれ変わる。

なぜ、そうなのか。
バリ人は、生物を次のように一体化して扱っているからだ。

植物は、生きている。
動物は、生きていて、移動ができる。
人間は、生きていて、移動ができて、考えることができる。

一体化して扱われているが、やはり違うものは違う。
考える能力があるのは、人間だけだ。
次回生まれ変わっても、その能力を持つ。
だから、人間は人間に生まれ変わるのだ。

その生まれ変わり方だが、
性(男と女)については、なんら影響されない。
が、カスターには、影響されるそうな。
(註) カスター; 階級制度
生まれ変わっても同じ階級であることが多いそうな。


3、前世を知る儀式がある

死ぬ前に、生まれ変わり方を決めることはできない。
生まれ変わった後、前世は誰だったか知ることになる。
それを知るための儀式がある。
通常は、子供が生まれた後、一か月と7日....
バリ風の計算では、42日後に、その儀式を行うそうな。

ここで、ちょっと注釈を入れたい。
この42日後の儀式のことを知った、私。
コミンとカデの二人に前世が誰だったかを聞いてみた。

すると、両人とも、次のように同じ結果であった。

「知らない、でもお父さんなら知っている」
では、お父さんに聞けばわかるの....
「ええ、お父さんは知っている」
では、なぜにお父さんに聞かないの...
「別に、興味がないから、聞かない」

というのだ。
前世が誰だったか、興味がないという感覚、
私には、理解できない。

両人とも子供がいる。
重ねて聞いてみたら、その答えも同じであった。

子供の前世を知る儀式を済ませたの...
「済ませた」
では、子供の前世を知っているの....
「知っている、でも子供には話していない」

4、この世で不幸ならば、早く生まれ変わる

不幸である....
との書き方は適当でないかも知れない。
要するに、思い残すことがあったなら、ということ。
そういう場合は、思いを遂げるため、早く生まれ変わってくるそうな。

実際にそういう人がいた。
友人のワヤン・スアルカである。
現在、55歳の彼、自分は曽祖父の生まれ変わりという。
曽祖父は、幸せな人生ではなかった。
で、すぐに自分が生まれ変わった。
今、私は幸せだから、もうしばらく、この世に現れなくとも良い。
なんて、言う。


5、生まれ変わるのは、ひとりとは限らない

誰の生まれ変わりというだけではない。
誰と誰の生まれ変わりという、複数の場合があるそうな。
但し、これは、カーストの平民だけ。
カースト(階級)が高い場合は、ひとりだけだそうな。

が、これ...
という説があるということで、
実際にどの程度信じられているか、未調査です。


6、バリヒンドゥーには、お墓がない

千の風になって...と言う歌が流行った。
お墓、そこには私がいません....と歌われた。
バリでは、この歌のとおりなのです。
輪廻転生のバリ。
お墓に閉じ込められたら、帰ろうにも帰れなくなります。
で、バリには、お墓と言うものがありません。
じゃ、死んだらどこに行くか。
海の彼方に行くのです。
だから火葬後の灰は、海に流します。
山の村では、川に流します。
いいんです。
川の水は、いずれ海に注がれるのです。
ということで、海の彼方に行くのです。

ですから、
その海の彼方から、迎え入れる儀式がいろいろあります。
それは、次(多分....明日)に書きましょう。
d0083068_11204855.jpg

by yosaku60 | 2016-12-17 11:14 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)
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