あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)

ムングイのゴアジパンではなかった。
あった場所は、スンピィディであった。
今後、「スンピィディのゴアジパン」と呼ぶことにする。

地元の人は、大概がゴアジパンがあることを知っていた。
それも、日本軍の食料備蓄洞窟であったということも知っていた。

しかし、口をそろえて言うには....

昔はいっぱいあったが、今はもうない....とか、
ほとんど埋めてしまって、今は一つだけ...とか言う。

んで、いざ、探し出すと....
なにがなにが!ひとつだけなんて!
ざーと10穴ほど残っていた。
ほとんど埋めたというのに、まだ10穴ほどある。
ということは、昔は20~30は、あったのだろう。

場所は、ここだ。
サディン村からバンジャール・カンギンまでのアユン川沿いに点在する。
但し、地図上はアユン川だが、地元の人は、名もない川と言う。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_12263643.jpg

先ずは、サディン村に近いところのゴアジパン。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_10595491.jpg

洞窟の中は、こんなんだ。
中は、真っ暗...カメラのフラッシュをたいて写すだけ。
???あれ、目玉が二つ光っている....
今朝方、写真をPCにとりこんで初めてみつけた。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_113199.jpg

拡大してみたら、確かに動物だ。
暗い中、奥まで入らなくてヨカッタ!
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_1142157.jpg

まだある、というので更に上流へ歩く。
前を歩くのは、案内してくれた、地元の地主。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_1162351.jpg

こんなのがあった。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11191229.jpg

中は水があって、入れない。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11193398.jpg

さらに30メートルほど上流に行くと、こんなのもあった。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11195620.jpg

どの洞窟も奥にテーブルの様な台地を作っている。
なんのためなのだろう?
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11202325.jpg

場所を変えて....
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_1121074.jpg

バンジャール・カンギンの方にも行ってみた。
路地を入ると、立派な身なりのお坊さんがいた。
ゴアジパンの在処を聞くと、「私の家の下にあった」と教えてくれた。
お坊さんの家に入り、案内されるまま、裏の出口の階段を降りた。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11212246.jpg

谷底へおりるがごとく、階段はどこまでも続く。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11213855.jpg

狭いところを抜けると川沿いに出た。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11224041.jpg

こんな川だ....水深が深そうだ。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11233094.jpg

この深くなっているところ....
次の写真では、左上4分の1の暗く写っている部分...
ここに洞窟の入り口の穴が開いてたそうな。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11253139.jpg

何故に水深の深いところに洞窟の入り口があったのか?
大事なものなので、誰も近づけさせないためであったとのこと。
大事なもの....燃料であったとのこと。
お坊さんは、自分の敷地内なので詳しい。
その燃料貯蔵洞窟の構造を教えてくれた。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_1227193.jpg

お坊さんに、「他にもゴアジパンありませんか」と尋ねると、
「上流にいくつかある、が大蛇がいるから気をつけなさい」と言う。
いや、言ったらしい。
お坊さんの言葉はバリ語。
一緒に行ってくれた友人のムーンさんが、そう聞いたらしいが、
オレは、バリ語、知ーーーらない。
で、大蛇洞窟へ行った。
あった!
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11325118.jpg

結構に大きい。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11332429.jpg

写真を撮ってくれるムーンさん。
どことなく、あちこちを見てそわそわしている...の意味、オレは解らない。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11351254.jpg

と、ムーンさん「蛇が」と、洞窟を少し入った床を指さす。
そう言えば蛇のようだ、が、そいつは動かない。
まあいいや、てんで、その横をとおり、オレだけ洞窟の中に入った。
この洞窟は、大きいので、奥の方まで少し見えた。
あれ、奥の方に横穴がある....
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11542168.jpg

と思って進もうとすると、オレの頭を叩くやからがいる。
コウモリだ!
おれは、コウモリは嫌いだ。
早々に外に出た。
横穴は右の方だった。
どこに続いているか探すため、右の方の藪に入った。
30mほど進むと、それらしき穴があった。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11545783.jpg

やはり洞窟だった。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11552063.jpg

しかも奥の方を見ると、左に横穴がある。
先ほどの洞窟とつながっているのだろう。
であれば、大きい!
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11562015.jpg

まだまだ、あったかも知れないが、
「まあ、いいだろう」てんで、谷から平地に出た。
平地には、町ができあがっている。
この左の家並みの地下がほとんど、ゴアジパンだったのだ。
スンピディのゴアジパン(日本軍洞窟)_d0083068_11565159.jpg

家を建てる時、みんな埋めたそうだ。
が、見て来たように、まだまだ、いっぱいある。
by yosaku60 | 2016-07-16 12:05 | 帰らなかった日本兵 | Comments(0)
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