コミンとコマンは、同じ村の幼馴染である。
二人が育った村へ来たのは、3度目になる。
最初は、カミさんと一緒だった。
2回目は、調査の途中で寄っただけだった。
今回は、たっぷりと村の人々と交流できた。
こんな田圃の中の....
小さな道を入った奥に、その村がある。
20軒ほどの谷沿いの集落だが、ほとんどが親類だ。
(但し、コミンとコマンの家はご近所だが血のつながりがない)。
その一軒に、こんな祝い事があった。
「家に入れ入れ」と誘うので仲間に入れてもらった。
3日後に左の男性のポトンギギがあるとのこと。
年齢を聞くと、55歳という。
「オレは70歳だ」といばると、男衆が「まだ、大丈夫か」という。
「勿論、元気だ」と応えたが、質問の意味は、あっちの方だったらしい。
誤解をさせてしまったようだが、それはそれで、まあいい。
飾りつけが大きい。
右の女性は、ポトンギギをする男性の奥さま。
聞けば、彼女も今回ポトンギギをするそうな。
夫婦そろってのポトンギギ.....それはめでたい。
みんな笑顔なのが解る。
気が付くと、入口の男衆を除いて、中は女性ばかり。
理由を聞くと、昨日は男ばかりで、飾りつけをしたそうで、
今日は、女性ばかりで、料理の下準備だそうな。
で、明日は、男衆がラワールを作るそうな。
男女分けての分業が文化として定着している。
左がコマン(コミンの夫)のお母さん。
彼女は、いつも笑顔で迎えてくれる。
コミンが朝食を食べろ、と勧めてくれる。
バリは、食事を頂くのが、ほぼ礼儀なようなもの。
ホテルで食べたのに、もういちど食べることになった。
腹がいっぱいになったので、村の周囲を散歩する。
散歩と言っても、こんな林の中....
そんな林の中でも、少し日が当たる場所には、食料を植えている。
こういう自然....オレは好きだ。
コミンがキュウリをもいで、お土産に持たせてくれた。
サヌールの喧騒に飽きたら、また訪れたい。