彼....「写真の整理」の項で登場するような人物ではない。
が、この写真、実は一年ほど前に撮ったもの。
現在の彼ではない。
で、やむなく「写真の整理」の範疇に入れた。

現在の彼....こんな彼ではない。
笑い顔が消えてしまっている。
で、心が通う戦友なのだ....ええ?
解らないよね、最初から書かなきゃ。
5年ほど前になるかなあ、よくは忘れたけど。
最初は、オレと彼の奥さんが知り合った。
すぐに、つれあいを紹介し合った。
で、夫婦として共通の知り合いになった。
で、お互いの夫婦仲を争う間柄になった。
おお、今日は、夫婦の距離が近いね...
恋人同士みたいだね...
なんて、オレが冷やかすと、
「あんたも一緒じゃないか」
てなやり取りをする仲であった。
が、去年の中ぐらいからだろうか、奥さんの姿が見えなくなった。
いつも、彼ひとりで、黙々と働いている。
理由を聞くと、孫の世話にかかりっきりで、こちらに来れないという。
そんな彼に、余り冗談を言えなくなった。
そして、先日、
彼がオレの異変に気付いた。
「奥さん、どうしたの」
日本に帰ってしまったのだ....
「どうして」
孫が生まれる手伝いだ....
「いつまで」
9月までだよ....
「長いね」
の会話の後だ、オレが本音を話してみた。
夫婦ぐるみでつきあってきた彼になら解ってもらえるかもと。
寂しいね....
と、彼、「うん、寂しいね」
と言うではありませんか。
なんでも「Tidak apa apa(気にしない)」にするバリ人らしからぬ....
笑われるかも知れないが、
その時、オレ、彼と「戦友」になったような気がしたのだ。
かけがえのないつれあいを子供や孫にとられて...
でも、しようがないと我慢しなければならない世の不条理(笑)。
多分、男だけが味わう不条理(笑)(笑)。
が、まだ、俺はいい。
あと7か月すれば、カミさんは返って来る。
彼の場合、いつ返って来るかわからない。
.....
先日、メルボルンに住む友人の稲田さんを彼の店にお連れした。
と、驚いたことに、稲田さんは、彼の店の名前を知っていた。
ネットでは、結構に有名な店なのだそうな。
日本人が来るような店ではない。
稲田さんは、多分、英語の情報を見たのだろう。
そういえば、知り合った頃は、夫婦だけの小さなワルンだった。
今は、親類の若い子が何人も働く店になった。
オヤジ、あんた頑張ったんだから...
この辺で仕事辞めて、家に帰って奥さんと暮らしたら...
いつか、彼に、言ってあげたい。