サヌールの真ん中のカランビーチ付近の海岸沿いの地.....
言ってみれば、サヌールの一等地中の一等地.....
に、個人(バリ人)の建設中の家があるが、
もう何か月経ったろうか、家が建たない。
屋敷寺の建立に時間がかかっているからだ。
これが、その屋敷寺。
一般的なバリの家には、必ず屋敷寺(サンガという)がある。
簡単に、そのサンガの話をしましょう。
バリヒンドゥーは、高さにこだわる。
土地で高いのは、山。
山には神が棲む。
で、山の方角をカジャと呼び、大事にされる。
(反対に海側をクロッドと言う)
で、サンガは、家の敷地内のカジャの方角に建てられる。
このカジャの方角、処によって違う。
バリの山は東西に走っている。
山の南と北に住む人とは、カジャの方向が反対になるのだ。
具体的に言えば、サヌールでは北東付近がカジャである。
なのに、シンガラジャでは、南東付近がカジャになる。
ということで、写真の土地。
横にずらりとサンガが並んでいる。
ずらりと並んだサンガの向こうが海である。
海と言えば、クロッドの方向だよね。
が、そうはならないのが、面白いところ。
すらりと並んだサンガ全体は、敷地から見て東方向。
が、その一番左側は、敷地から見て、北東方向になる。
即ち、カジャの方向。
で、そこにサンガの中でも最も最上位のサンガを建てればいいのです。
写真中央の神の木の更に左側の青いビニールで隠された建物です。
では、通常は海側を言う、クロッドはどこの方角になるのか?
この場合、海の存在に関係なく、カジャの反対をクロッドとするのです。
バリヒンドゥー.....部外者にとっては、少々ややこしい(笑)。