日本人にとって、バリ人の間の
悪魔の呪い、神の祟りに関しては信じられない話が多い。
今からする話もにわかには信じられない話だ。
それは.....
私の日本の友人がお金を盗まれた。
そのお金が「お祈り」で突然に返ってきたという話だ。
さて、その話。
友人は、外部からの侵入は、まずは不可能な、
セキュリティー堅固な宿に泊まっていた。
彼は、部屋に設置の現金箱にお金を入れていた。
勿論、施錠しておいた。
が、中の現金が、何回かに分けて盗まれた。
全額ではなかったが、少ない額ではなかった。
まとまった額なので、盗まれつつあることがすぐに分かった。
このように、何回かに分けて盗まれるのは、
頻繁に部屋に入ることができる掃除スタッフによることが多い。
掃除スタッフ2名は、二人ともバリ人であった。
そのスタッフを統括するマネージャーもバリ人であった。
友人は、マネージャーに現金が盗まれたことを告げた。
マネージャーもスタッフのどちらか、
あるいは共謀して盗んだものと察したようであった。
そこで、とったマネージャーの行動....
我々には想像もつかないものであった。
祈祷師に犯人を捜してくれるように頼んだのだ。
そして、祈祷の翌日、
盗まれた現金が返ってきたのだ。
友人曰く、パソコンの蓋を開けたら、お金があったとのこと。
それも、何回かに分けて取られたのが、そのままに、
回数ごとに束ねてあったそうな。
神が取り戻してくれたのだろうか?
そんなことはない。
多分、次のようであったのだろう。
犯人は、祈祷されたことを察したのであろう。
怖くなって、そして、神や悪魔に許しを乞うために、
盗んだ現金を返したのだろう。
この話から....
バリ人のブラックマジックやホワイトマジック、
に関する信仰や恐れは絶対的なものなのであることが、
お分かりいただけると思う。