バリヒンドゥーにもカースト(階級制度)がある。
バリでは、カスタと呼ばれ、僧、王族、貴族、平民の4段階ある。
この階級制度、インドのカースト制度ほど厳格ではない。
が、例えば、いろいろな集団の長を選ぶ時、
平民ではなく上位3階級(トリワンサと呼ばれる)がなることが多い。
ではあるが、それが絶対と言うわけでもないらしくゆるい制約だそうな。
ただ、カスタ間で使う言葉が違うことだけは知っておいた方が良い。
ちょっと覚えたバリ語を相手のカスタを確かめずに簡単に使わない方が良いということだ。
バリ人どうしは、どうしているかと言うと、
初対面の場合、まずはバリ語の丁寧語で相手のカスタを訊ねる。
もしくは、バリ語を使わずインドネシア語で相手のカスタを訊ねる。
そして、相手のカスタを知ったのち、話す言葉を変える。
てなことらしいが、
われわれ外人は余り気にすることはない。
まあ、ではあるが、オレ思うに、
カスタによって名前が違うことぐらいは
知っておいた方が良い。
まず、「僧」であるが、
名前の最初にイダという名がつく。
男ならば、イダ・バグース、
女ならば、イダ・アユ であるが、
通常は、それを縮めてダユと呼ばれる。
写真の感心な女の子は、そのダユちゃん。
次に「王族」であるが、その出身によって、
デワ・アグン、アナ・アグン、チョコルダ
の三つが名前の最初につく。
「貴族」は、デワとかグスティがつく。
「平民」の場合、名前の最初に
男ならば「イ」、女ならば「ニ」がつく。
さて、下の写真は、お母さんのダユさんと一緒のダユちゃん。
お二人の先祖がお坊さんだったってことだ。