2012年6月、バリ島の文化的景観が世界遺産として登録された。
文化的景観とは何であるか?.....棚田である。
が、棚田だけでは世界遺産にならない。
長年に亘って棚田を維持してきた水の供給システムが認められたのである。
この水の供給システムをスパックと言う。
が、スパックを加えただけでは、世界遺産にならなかった。
スパックがが守られてきた理由がバリヒンドゥーの宗教哲学に基づく....
ということが加えられての、世界文化遺産の認定であった。
要するに
1、棚田の景観
2、水の供給システム(スパック)
3、バリ人の宗教哲学(トリ・ヒタ・カラナ)
の3点が総合評価されての
世界遺産なのである。
....であるが、おかしいことがある。
この世界遺産のこと、
バリ人はほとんど知らないのである。
日本が富士山の世界遺産登録に、
沸いたのとは雲泥の差がある。
なぜなんだろう。
そしたことを考える為に、
私は、バリ州の文化庁と環境庁を訪れて聞き取りをして来た。
で、なんとなく分ったことがある。
シリーズものにして書いてみたい。