潮の大きさと時間は日に日に変わってゆきます。
このように早朝に大潮の引き潮になるのは、年に2回ほどだそうです。
そして、その状態になると三日ほど、この小鰯の掬い獲りが楽しめるんだそうです。
小鰯の群れが水溜りの中に居たからと言って、すぐには獲れる状態にはなりません。
鰯を音で脅かして混乱させるのです。
5分ほど脅かし続けると、数匹がトランスに入って泳ぎがおかしくなるんです。
そうなると、そのトランス状態が全群れに伝染するんです。
そして、群れ全体が水面に浮き出すんです。
それをタモで掬うんです。
二日目で、こうした小鰯の生態が理解できたオレ。
漁師(二人しかいないんです)に混ざって、音を出す役を引き受けました。
と、漁師の喜ぶこと....親指を出してgood と賞賛してくれるんです。
を黙って見ている一般大衆....みんなで音を出せばもっと早く始末できるのに、
だーれも鰯を脅かそうとしないんです。
これが理解できないだよな~
いずれにしても、二日目以降、街を歩いていると、
村人のみんながオレに親指を突き出して賞賛してくれるんです。
おかげでインタビューしても誰もが親切に自分の気持を教えてくれるようになりました。
インタビュー?? そう、この物語のメインテーマである....
何故に、強制退去の直前まで平然としておれるかという「呑気さ」の出所を探るインタビューです。
さて、そのインタビューの結果はあとに廻して、小鰯の処分です。
勿論食べたのですが、まずは、その料理を作ってくれたミア。
そして、それを夕食に頂こうとする、とりまき連中。
左からミアの夫のマン、カニヤ、ミア、二キ、カニヤの姉クニム、それにカミさん。