あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



バリ人の祈り

d0083068_9525039.jpg掲載の二つの写真は、
今朝のジョギング中に出会った、
海岸でのバリ人の祈り......。
右のお二人に、
「何を祈るの?」と聞いてみたら、
「ムンブルシカン」との返事。
「お清めのため」ってことだろうか。
家に帰ってから、
カデ(お手伝いさん)に聞くと、
「一言で言えない」
「いっぱい意味がある」とのこと。
いずれにしても、
バリ人のこうした真剣なお祈り、
その敬虔さに感心させられる。
のついでに、と言っては何だが、オレの宗教観を語らせてくれ。
まず、オレのこと、オレは無宗教である。
でも、宗教は人間にとって、とっても大事なものと思っている。
過去の歴史の中で、宗教戦争といわれるものが多く発生し、今でも続いている。
が、もし宗教がなかったら、人間はもっともっと争っていたのではなかろうか。
だから、人間にとって、宗教は必要なものと思っている。
なのに、何故にオレは無宗教なのか。
それを述べる前に、オレ流の捉え方と前置きし、宗教とは何かを語りたい。
オレは、世界の宗教の全ては、人間の欲望との戦いの故に生まれたものと思っている。
ある宗教は、欲望を強制的に抑えることに終始し、
ある宗教は、欲望を抑えることに範囲を設け、規範をシステム化し、
ある宗教は、欲望を抑えることを辞め、あるがままを容認する。
と、いった具合である。
d0083068_11152493.jpg先般、ジョグジャカルタの、
世界遺産を見て来た。
そのひとつ、ポロブドゥールは、
仏教寺院である。
もう一つの、プランバナンは、
ヒンドゥー寺院群である。
この二つは、
どちらも8世紀のものであるが、
石に彫られた彫刻から、
その違いを知ることができる。
仏教寺院であるポロブドゥールには、
釈迦が悟りを開いたことを
中心に彫刻が彫られている。
人は苦しみながら考えながら、
だからして安らぎを得ることができると諭しているように思うのだ。
ヒンドゥー寺院であるプランバナンには、人間の性をあからさまに告発した彫刻が目立つ。
あるがままでいいじゃないか。
それらを許し受け入れてこそ、安らぎを得ることができると諭しているように思うのだ。
まあ、これはオレの勝手な解釈だ。
それはそれとして、
このプランバナンを建てたマジャパイト王国は、イスラム勢力に追われた。
で、王族や僧侶は、バリ島に逃れて来た、との歴史がある。
その逃れ先のバリで広められたのが、現在のバリヒンドゥー教である。
んで....、という歴史を感じながら、
今朝のバリ人のバリヒンドゥーに法った二つの祈りを観察すると、だ。
人間の欲望を否定せず、全て受け入れた上で、
それでもなお、清く正しくありたいとの祈りであるように思うのだ。
バリ人が言う......
悪人がいるから善人がいる。 
善人だけでは社会が成り立たない....とか、
「tidak apa apa」いわゆる「いいよ、いいよ」....とか、
の、懐の大きい許容精神も、祈りに含められているに違いない。
バリ人のこうした祈り。
翻って、日本の現在のお寺のありかたを見てみる。
まず住職が、世襲制であるってことが理解できない。
ものを極めには、過酷さに耐える忍耐と経験があってこそ到達できる。
だから、到達できるのは限られた人のみ、だろうと思う。
それなのに世襲制とは、いかにも形骸化している。
少々生意気だが、オレは、こうした形骸化は、嫌いなんです。
人間にとって大切な宗教であるはずなのに、その宗教を持て遊んでいるようにも思うんです。
仏教信徒の家に生まれ、現在のオレが無宗教である理由、
こうしたお寺の形骸化と、それを許す日本人のあってないような宗教感に、
疑問を覚えるからなんです。
また、これとは別に、もうひとつ理由があります。
こちらの方が大きい理由かも知れません。
宗教は大事であり、宗教に敬虔であることを尊敬するオレ。
敬虔であれば、その人は人間的にというか、道徳的にというか、
全てに間違いがない人間でなければならない、と思うのです。
また、そこまではいかなくとも、
そうなることを公に宣言できる人間でなければならない、と思うんです。
が、オレは間違いだらけの人間、まだまだ宗教に入りきれません。
多分、死の間際にその入り口に近づける程度の、
今はまだ、わがままだらけの人間だからなんです。
by yosaku60 | 2012-04-21 11:37 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(1)
Commented at 2012-04-22 11:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
<< 日本食 スロージョギングのコース(三つ目) >>

カテゴリ
画像一覧
以前の記事
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月