バリの朝は早い。
特にホテルは、早い。
何時から清掃が始まるか知らない。
が、朝の7時には、
かなりの清掃が終わっている。
写真は、サヌール南部の大型ホテル、
サヌールビーチホテル。
朝のジョギングで、
いつも見かける、この二人。
ホテルの専用ビーチの清掃を
担当している。
「まじめだね」と声をかたのが最初、
以来、挨拶を交わすようになった。
んで、先日のこと、芝生の上にトカゲの死骸があった。
丁度、オレ達が挨拶したときに見つけたのだ。
箒でつつくが、動かない。
死んでいることを確認した彼ら、どうしたと思いますか。
ゴミと一緒になんぞしません。
砂浜に穴を掘りました。
それも、相当に深い穴を。
そしてその穴の中に、
トカゲを入れたのです。
単に入れるだけではありません。
生きているときのように、
足を下にして広げなおしたのです。
そのあと、そーと砂をかぶせ、
小さな盛り土(写真)をしたのです。
この丁寧な一連の行為に、
バリ人の死生観を
垣間見た思いでした。