あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



カテゴリ:バリ島=慣習・伝統( 175 )


ブレレン王の家に行ってきました。

みなさん、「バリ戦争」って知っていますか。
今から、170年前のバリの王様達とオランダの戦争です。

オランダがインドネシアを植民地化したのは450年前、、
それから350年続いたと言われますが、バリは含まれておりません。
バリ島がオランダに支配されたのは、このバリ戦争の後からです。

私のブログ、2015年8月8日の
プサギの戦い(親蘭派...先ずは歴史から)
の「バリ戦争」の部分のみ切りとり、転載します。

1846年;第一回オランダ遠征軍、ブレレン上陸。
1848年;第二回オランダ遠征軍、再度ブレレン上陸、
      ジランティク王奮戦し、オランダ軍を敗る。
1849年;第三回オランダ遠征軍、再々度、ブレレン上陸、
      ブレレン国降伏、ジランティク王、殺害される。
      続いて、カランガッサム国、クルンクン国がオランダに降伏。
1854年;ブレレンの郡長、ニョマングンポル、
      オランダに反乱するも、第四回オランダ遠征軍に鎮圧される。
1866年;ジェンブラナ国降伏。
1868年;ブレレンのバンジャール郡長、イダマデライ、
      オランダに反乱するも、第五四回オランダ遠征軍に鎮圧される。
1882年;ブレレンとジェンブラナは、オランダの直轄領となる。
1891年;カランガッサムとクルンクンが衝突する。
      この時、ロンボックはカランガッサムを応援するが、
      これはオランダによる策略であった。
1894年;それを理由に、第六回オランダ遠征軍がロンボックを侵略する。
1900年;ギャニアール、オランダの政権を承認する。
1906年;第七回オランダ遠征軍、バドンを攻撃、デンパサール陥落。
      バドン王、ププタンにて自害。
1907年;タバナン、オランダの攻撃を受けて陥落。王自刃。
1908年;クルンクン、オランダの攻撃を受けて陥落。
      クルンクン王、ププタンにて自害。
1908年;バンリ王、オランダの政権を承認する。


この記述に見るよう、戦争の口火を切ったのは、
ブレレン王のジランテックです。

先日、このジランテック王のお城に行って来ました。
シンガラジャの大通りに面した処にあります。
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左の方が王の末裔です。
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私が、ジランテック王の歴史をいろいろ語ると、
「あなたは日本人なのになんで知ってるんですか」と喜ばれ、
門の鍵を開けて、ジランテックの住居を案内してくれました。
これが、王の寝室です。
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ここが王の執務室です。
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王の戦いの記録は、他の場所にあるとのこと。
是非にそちらも来て欲しいと頼まれましたが、
言葉が難しく、コミュニケーションがやっとやっとの状態。
次回またくる、と約束して、おいとましました。
by yosaku60 | 2017-02-23 09:44 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

オゴ・オゴ人形

今年のバリの新年「ニュピ」は、3月28日。
その前日の夜は、オゴオゴ人形が町を練り歩く。
各所で、その人形作りが始められている。
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材料は発砲スチロール。
当たり前だけど、びっくりするほど軽い。
それにしても巧いものだ。
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ところで、オゴオゴの発音、とても難しい。
ogoh ogoh と書く。
日本人は、単語の途中にある「ご」は、鼻濁音で喋る。
が、この場合の「ご」は、濁音の「ご」である。
そのあとに「h」がつく。
この「h」はやはり小さく発音しないと通じない。
咳をする時の擬音語で「ゴホッゴホッ」というのがある。
その先に「オ」をつけて、「オゴホッ」という感じであるが、正確な発音は難しい。

ところで、ところで、
最近の日本の若者は、鼻濁音を使わないらしい。
私にとって、「オゴ・オゴ」を正確に言うのは難しい。
ってことは、私が年寄りってことになる。
まあ、それは、そうだけど.....
by yosaku60 | 2017-02-21 08:06 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

今日は満月です。

今日は満月(プルナマ=pernama)......
の日は、バリ人は、集団でお寺へお祈りに出かける。
で、夕方になると、道路が混雑する。
それに今日は土曜日、学校がある日。
渋滞で、家に帰れなくなるかも....
過去に、そんなことがあった...
てんで、調べてみた。
プルナマにも大と小があるからだ。
お祈りの程度が違う。
プルナマ大の方が、余計に混雑する。
プルナマ大、のことを....
pernama kapat とか、pernama kedasa とか言う。

バリのカレンダーを見てみた。
今日の満月は、Sasih Kewulu とある。
プルナマ大ではない....良かった!!

ついでに、プルナマ大がいつあるのか調べてみた。
3月12日は、Sasih kesanga とある...プルナマ小だ。
4月11日は、Sasih Kedasa  とある...プルナマ大だ。

さて、いずれにしても、今日は、満月の日....
いろいろなお祝いごとも、この日にする。

写真は、今朝のムルタサリで出会った、「お祈り」。
祈るのは、プマンクーではなく、プダンダ僧....
結構に格式の高い「お祈り」だ。
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聞けば、新造船の進水式の「お祈り」とのこと。
サヌール(マタハリツルビット)とヌサペニダ島の連絡船だそうな。
25分で両島間を突っ走るそうな。
にしても、そのためのエンジン5基は、すごい!
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by yosaku60 | 2017-02-11 10:00 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

鉄の日でした。

バリ島はお祈りごとが多い。
昨日のバリは鉄の日でした。
台所の包丁やバイクや自動車など....
鉄製のもの全てを飾ってお祈りする。
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ヘルメットのことを日本語で鉄兜という。
が、誰もヘルメットにお祈りしない。
ヘルメットは、鉄兜じゃないってことだ。
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by yosaku60 | 2017-02-05 22:07 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

本日はバニューピナロの日です。

バリヒンドゥー......の

昨日は、学問の女神に感謝する、サラスワティーの日。
本を読んでは、ならない日なので、学校もお休み....
というか、学校に集まって、お祈りするだけの日。

そんなサラスワティーが明けた今日....
をバニューピロナという。
身を清めるため、海で沐浴する。
んで、海は人がいっぱい。
現在、午前8時、
私も海から帰って来たばかり....

が、普段なら5分の距離なのに、
なんと、30分もかかってしまう。

昔は、バイクばっかりだったのに、
車が増えちゃって.......もう大変!

バリ島の道路は、随分と良くなっている。
が、車が増えて、道路事情がそれに追いつかない。
バリ島....だんだんと住み辛くなるようだ。
by yosaku60 | 2017-01-22 09:57 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

これぞバリ!だからバリ!(最終回; あの世からの帰還)

死んだら、あの世に行く。
その、あの世からこの世への帰還....
にも、いろいろある。

先ずは、輪廻転生。
この世に生まれ変わって現れるのだ。
輪廻転生を済ませた人は、もうあの世にいない。
当たり前だ。

あの世に居つく人もいる。
でも、年に一回、この世に遊びに来る。
それが、ガルンガン(日本でいえばお盆)だ。
まあ、臨時帰還というところかな。

それらとは別に、
あの世からこの世に来る方法がもうひとつある。
あの世から、各家のサンガ(家寺)に移り住む方法だ。
それは、ムムクル(Mumukur)と言う儀式を経て行われる。

ということで今日は、ムムクルの話......

バリ島は、神にもっとも近い島

何故、ムムクルのようなことができるのか?
と、愚問だろうが、初老バリ人男性に聞いたことがある。
その返答が面白かった。
彼は、真面目な顔をして言う。
「バリ島は神にもっと近い島なので、呼び寄せるのが簡単」
.....なあるほど。


ムムクルの日は決まっていない

お葬式の日に、同時にムムクルもするところもある。
一旦、海に向かわせるが、すぐに呼び返して家寺に入れるのだ。
地方により、またカーストにより、扱いがまちまちだ。

エヴィの家の場合だが、
10年以上前に死亡した祖父のムムクルをまだ終えていない。
それは、祖母がそのように求めたからだ。
祖母は、死してあの世に行って、パパに会えないのは嫌だ。
私が、あの世に行って、パパに会えた後、
パパと一緒にムムクルをして、一緒に戻って来たい。
.....と、いったことがあったからだそうな。

お葬式とムムクルの見分け方

お葬式をンガベン(ngaben)という。
ンガベンとムムクルを一緒にしている外人さんが多い。
実は、私もそうであった。
ンガベンとムムクルを簡単に見分ける方法がある。
儀式参加者の服装が全く違うのだ。
ンガベンの服装は、柄物を着る。
こんなんだ。
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が、ムムクルは、お寺に関する儀式なので、白色を着る。
こんなんだ。
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頭に巻くものも特別だ。
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お葬式よりもムムクルの方が費用がかかる

バリ人のお葬式は、お金がかかることは聞いて知っていた。
が、びっくり、ムムクルの儀式の方が費用がかかるらしい。
なにしろ、お供え物の量がはんぱではないそうな。
で、ムムクルも、合同で行うことになる。
写真は、7年前のデンパサールでのムムクル儀式。
300人ほどの合同ムムクルだった。
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ムムクル後、魂は、サンガに入る

写真は、父親の実家でポトンギギの儀式を行うクトッ....
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後部の黄色の布で覆われたものがある。
あの世から呼び寄せた、ご先祖が住んでいるサンガ(家寺)だ。
サンガに住みだすと、もうあの世には居ないことになる。

で、思いませんか。
あの世にいる親族がいなくなれば、
ガルンガンの儀式が必要なくなる。
何故ならば、ガルンガンは、あの世の人を一時的に、
この世に迎える儀式だから......

が、そうはならないらしい。
ガルンガンは、死者を迎えるだけでなく、厄除けの意味もある...
だからだそうな。

んん??
これぞ、バリ!
だから、バリ! バリヒンドゥーは、ややこしい。
by yosaku60 | 2016-12-23 10:30 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

これぞバリ! だからバリ! (その8; お葬式)

バリヒンドゥーの葬儀は、原則として火葬である。
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土葬の場合があるが、それはすぐに火葬できない事情があるからで、
その事情がなくなれば、火葬にする。
火葬できない事情とは、
葬式費用がない、火葬の日取りを選ぶための二つがある。
ということで、火葬にしろ、仮の土葬にしろ、
そのためのお葬式をあげる訳だが、日本にないルールがある。

死者があの世に旅立つ前に済ませておく「地獄の体験」である。
地獄を体験しておけば、あとは極楽に行くだけだ。
そうした死者への思いやりの儀式....
ハリ地獄の体験である。
写真を見ていただきたい。
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これは、参列者が布に針を刺しているところである。
私も参加したことがある。
参列者全員が刺すので、死者を描いた布が針でいっぱいになる。
なんともはや、理屈が通った儀式だ。

葬式の仕方にも、変わったルールがある。
そうした例を二つ挙げたい。
ひとつは、親族で妊娠中の者は、葬式に出れないということ。
輪廻転生を狂わせないためのルールと思われるが、本当の処は解らない。

もうひとつ、
自殺や事故で死んだ場合、家の中で葬式ができない。
というルールがある。

このルールの厳格さが、どの程度か私はわからない。
というのは、私は事故死の人の葬儀に出たことがあるからだ。
その時、そういうふうな気配を感じなかった。
多分、葬式の正式な手順の一部が家でできないということだろう。

ということで、お葬式が終わって、火葬にするのだが、
その火葬で、まさかということを聞いた。
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一般の人であれば、二時間少々燃やせば、完全に灰になる。
が、ブラック魔術施術者を火葬にしても、すぐは燃えないという。
5時間ほどかけなければ、灰にならないという。

本当かな~
この話、いろいろ信じ始めた私でも疑問を持つ。
これぞ、バリ!
だから、バリ! まだまだいろいろありそうだ。

このシリーズ、
次回は、いよいよ最終回....
あの世からこの世への帰還を書く。
by yosaku60 | 2016-12-22 11:26 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

これぞバリ! だからバリ! (その7; 喪に服する期間)

葬式が終わった後の14日間....
親族は、神にお祈りをしてはならない。

何故か?.....以前書いたことがある。
バリでは、悲しい時に神にお祈りしてはならないのだ。
14日間は、悲しみの中で、故人を偲ぶだけなのだ。
日本流に言えば、喪に服する....ということだろう。

お葬式の形は、地方によって少し変わる。
が、この喪に服する期間が14日間だということは、
バリ島全土みな同一である。
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さて、では、14日すぎたら、何をするか....
であるが、満足な葬式であったかどうか確認するのだ。

誰に確認するって?

勿論、ご本人にだ。

死んであの世に行った人に確認するのだ。
バリアンあるいは、プマンクを介して本人に聞くのだ。

「お葬式は、あれで、よろしかったですか」
「あの世に行かれて、不自由していることはありませんか」
「この世から、持って行くもので忘れたものはありませんか」

と尋ねるのである。
この儀式を ムトゥウン(metuun)という。

ムトゥウンの結果、ご本人が「よろしい」と言えば、
喪が明け、その後は、自由にお祈りができるようになるのだ。

モトゥウンであった次の話、本当にあった話だ。

あるお金持ちの家の母上がお亡くなりになった。
息子は、お金がいっぱいあるので、贅沢なお葬式をした。
ムトゥウンで、母上の喜ぶ声を聞きたいと思った。
が、現れた母上が言うには、

「私の家は平民です」
「なのに、あのような立派すぎるお葬式をして...」
「私は、恥ずかしいです」
「私に見合った葬式をしなおしてください」

で、もういちど、葬式をし直したそうです。

これぞ、バリ!
だから、バリ! 本人本意であることがすごい。
by yosaku60 | 2016-12-21 09:28 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

これぞバリ! だからバリ! (その6; 身体と魂は別もの)

バリヒンドゥーでは、身体と魂は別物である。
死ぬと魂は、身体から離れる。
火葬場へは、その離れた身体と魂は別々に運ぶ。

写真は、今年8月、前のお手伝いさんのカデ....
の葬儀で、ヌサペニダ島に行った時のもの。
この時は、合同葬儀であった。
死者の棺を火葬場に運んだあと、人々はここに集まった。
死者の魂を受け取るためである。
魂を受け取るのは、必ず女性である。
受け取った女性は、それを頭に載せ、火葬場まで運ぶ。
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が、これは平民の場合...
エヴィの家は、位が高いので、もっと高く掲げて運ぶ。
運ぶ女性が御輿に乗るのだ.....こんなんだ(写真)。
エヴィが膝の上に載せているのが、祖母の魂。
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この魂を運べる人は、限られている。
死者本人の娘(但し、未婚者)、
あるいは、未婚の孫娘。
なぜにひ孫はだめなのか。
理由は、簡単。
輪廻転生で、孫には早すぎて生まれ変われないが、
ひ孫であれば、その可能性がある。
そうなると、ややこしい....んだそうです。

魂を運ぶに、もうひとつルールがある。
途中で転んで魂を地面に落としたら...
葬式の全部が最初からやりなおしになるんだそうです。

これぞバリ!
だからバリ! なんと大げさな。
by yosaku60 | 2016-12-20 08:29 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)

これぞバリ! だからバリ! (その5; バリアンの霊能)

エヴィが話してくれたのをそのまま書きます。

おばあちゃんが死んでしまいました。
おばあちゃんは、天国の夫に早く会いたいと言っていました。
だから、良かったのかも知れません。
おばあちゃんが一番可愛がっていた子供は、私のお父さんでした。
その私のお父さんも、「良かったかも」と言っています。

おばあちゃんが、天国に行きます。
どういう手続き(葬式)で天国に行きたいのか、
天国には、どういうものを持って行きたいのか、
それを確かめるために、バリアンの処に行くことにしました。

私の家は、王家なので、有名です。
デンパサールのバリアンに行っても、私たちを知っているかも知れません。
私たちのことを知らない、遠くの地のバリアンを訊ねることにしました。
その地に、ヌガラを選びました。
ヌガラはとても遠い処です。
誰も私たちのことを知りません。
で、ヌガラのバリアンを訊ねることにしたのです。

一族、15名がヌガラに行きました。
勿論、自分たちの名前は言わないし、
デンパサールから来たことも明かしていませんでした。

バリアンは、中年の女性でした。
祈るうちに、おばあちゃんが乗り移ってきました。
言葉遣いも声までも、おばあちゃん、そっくりでした。

(エヴィのおばあちゃん)
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びっくりしたのが、私のお父さんを生前におばあちゃんが
呼んでいる名前で呼んだことです。
「....さん、そんなに遠くにいないで、私の横に来なさい」
と言ったのです。
そのひとことで、これは本物だと思いました。

おばあちゃんは、続いていいました。
「気になっていることがあります」
「私の右腰の上が汚くなっています」
「このままでは恥ずかしいです」
「そこをきれいにしてください」
おばあちゃんの右腰の上には、床ずれの傷がありました。
そのことを知っているのは、ほんの数人でした。

おばあちゃんが世間話を始めました。
「今、ここに、パパ(亭主)もいます」
「パパは、何度も迎えに来てくれました」
「でも、まだ早いといって、すぐに帰ってしまったのです」
「でも、今ようやく、ずーと私の傍にいます」
「私は、幸せです」

その後、おばあちゃんは、葬式の要望を話し出しました。
「私の葬式は、セセタンでしてください」

びっくりしました。
だって、バリアンは、私たちがデンパサールから来たことも
知らないし、ましては、セセタンがどこかも知らない筈です。
セセタンは、おばあさんが生まれた土地です。
昔、おばあちゃんが娘時代に住んでいた家は、今は、バイク
修理工場になっていて、エヴィのお父さんが管理しています。

修理工場があるだけで、そこには住んでいません。
住んでいた王宮で葬式をあげるのは簡単です。
でも、住んでいないところのバンジャールにお願いして葬式
をするのは、大変なんです。 
でも、おばあちゃんの望み通りの葬式にしました。

次いで、おばあちゃんは、そこに居た15名それぞれに、
それぞれの名を呼び、それぞれ違った要求をしました。

エヴィには、
「グン(おばあちゃんだけが呼ぶエヴィの呼び名です)!」
「あなたは、香水を買ってきて、私の傍に置きなさい」
おばあちゃんの闘病中、エヴィは、部屋に変な臭いがしない
ようにいつも香水をまいていたそうです。
おばあちゃんは、それをうれしく思っていたようです。
私は、香水を買ってきて、おばあちゃんの棺に入れました。

おばあちゃんは、エヴィのお母さんに言いました。
「私は、今腹が空いています」
「なにか食べたいのです」
闘病中、おばあちゃんに食べさすのが、エヴィのお母さんの
役目でした。
でも、死の間際、エヴィのお母さんは、あわてていて、
食べさすのを忘れていたのです。
そのことを指摘されたようで、おかあさんは恐縮していました。

おばあちゃんは、エヴィのお父さんに言いました。
「あなたは、お金を準備して、持ってきなさい」
「向こうに行ったら、いろいろな人にお金をあげたいと思います」
生前、おばあちゃんにお小遣いを持って行くのが、
私の父の役目だったのです。
おばあちゃんは、それを感謝し、もういちどお願いしてきたのでしょう。

......

これが、エヴィが私にしてくれた話です。
こうした摩訶不思議な話、
バリ人は、当たり前というのですから、

これぞ、バリ!
だから、バリ!  と思わざるを得ません。
by yosaku60 | 2016-12-19 10:44 | バリ島=慣習・伝統 | Comments(0)


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