現在、3月27日、午前6時5分、ニュピが明けてから5分経過。
文明から離れて祈るだけのニュピ。
空港はクローズし、車もバイクは走らず、人々も道路に出ない。
電気を使わない。
勿論、明かりがない。
バリ島全土が真っ暗闇の中,
噂どおりのきれいな星空が出現、
南十字星を包む煙のような天の川、
久しぶりに見た天の川、
航海士だった頃の大洋で見た記憶、
であれば30年ぶり。
西南西の高い位置に大きなオリオン座、
頭上にはシリウス、
恒星で一番明るいことを証明するがごとき輝き、
とにもかくも満天の星、
驚いたのは北方低い位置の北斗七星、
バリ島は、南緯8度、
見えても不思議ではない。
あらためて納得。
反対に、不思議なことが、
30分前から雨期が終わる合図のような土砂降り、
その雨がニュピが明けると同時にからりと晴れる。
まるで、
文明を自然で洗い流したような一瞬の通り雨。
ニュピの一日は食べ物を口にしないバリ人もいるという。
ニュピ明けの海岸は、どんな賑わいであるだろうか。
これから出かける散歩に期待。