バリヒンズー教は、高さにこだわる。
例えば、バリでもっとも高い山、アグン山が聖地として崇められる。
バリの各家には家の中にお寺があって、家寺と呼ばれる。 その家寺もアグン山の方向の場所が選ばれる。
家は椰子の木よりも高くしてはならないらしい。となると、4階が限度であるが、なるほどそのようになっている。
ホテルなどに例外があるが、それはそれで理由があるとのこと。
まさに神々の島である。
で、わがビラの家寺だが、ビラの敷地よりも家寺の敷地が低い。
また、家寺の高さが玄関の屋根よりも低い。
災いがあるかも知れないとのことで、改築をすることになった。
改築と言っても簡単ではない。
その家寺の歴史の重さに合わせた儀式を踏まえた改築でなければならない。
ということでバンジャール(村)の会長さんに儀式一切をお願いした。
最初の儀式は、家寺にいる神様を一旦引越ししていただく儀式である。
厳かに滞りなくおこなわれた。
このような儀式、神道や仏教にもよく似ている気がする。
バンジャール(村)の会長さんの家は、お坊さんの家であり、カースト制度ではイダバグスと言って上位に位置している。
そのイダバグスさんの家に呼ばれて、遊びに行ってきた。
そして家に伝わるものとして、経典をみせていただいた。
写真のように、サンスクリット語で書かれている。
聞いてみると、サンスクリット語は、読みもできるし、書くこともできるし、理解もできるという。
そして、人々に愛を与えるためにわが身があるという。
娘さんふたりは飛び切りの美人(関係ないかも・・)。 奥さんはつつましく慈愛をもった瞳で話をされる。
「バリ」・・・私には何がなんだかわからないでとまどうことが多いが、分かるのはただひとつ、やはり神々の島だということ。