「2万円までヨ、残りはアンタ」・・・という、
制約つきでがあったが、今年も恒例(?)
により、カミさんが温泉をおごってくれるこ
とになりました。
そんなカミさんに応えなくては男がすたる。
「オレも同額出資だ!」と、大枚を奮発して
の割り勘での温泉行き。
で、選んだのは、白山麓のスキー場にある、
一里野温泉。 その中でも規模の大きい、
「一里野高原ホテル」、それも露天風呂つきの特別室。
ケチなオレの滅多ない、豪勢な遊びです。
家から1時間30分の遠路なるも、今風に言えばルンルン気分、何の苦にもならない。
そして宿について迎えてくれたのが、広いロビーにある写真の暖炉。
暖炉の前のロッキングチェアーをゆすりながらカミさんが呼ぶ、「アンタ!」 ・・・・・、
バカ、小坂明子気分ならば「あなた」と鼻にかけて平かなで呼べってんだ!
まあいい・・・てなことで、しばらく待ったあげく部屋に案内された訳ですが、何しろ特別室。 ワクワク感を齢の功とかで隠すのもチョット大変だったんよ、実は。
で、案内されたのが、「宮の間」。 そして、おそれ多くも「この部屋は高松宮様がお泊りになられました」と言うではありませんか。 だから「宮の間」なんだな。
個人的な好みになるが、昭和天皇に堂々と戦争反対を唱えた高松宮をオレは尊敬している。
そんなお方が泊まった部屋に入るのである。
ドアを開け、中に入る前に思わず一礼をしてしまいました。 だーれ、笑ったのは。
圧巻は左の部屋つきの露天風呂。
白山麓の豊富な湯量を引いたホンモノのかけ流し。 夜中だっていつだって、お湯が流れっぱなしです。
それに、この湯壷に、高松宮様も入ったんですよ。 同じ場所にいるんだよね。
見てくれ、オレ。
写真顔で笑おうと努力するのに顔がこうばって笑えないでいるのよ。
見て解るでしょ?
部屋の床の間には、宮様が部屋でくつろいでおられる写真が飾ってありました。
どことなく、その顔に似せている自分に気づき、ハッとしたバカなオレ。 おそれ多いことです。
さて、オレとカミさんは、好みが違う。 オレは周りの景色と温泉、カミさんは、ほとんどが食い気。
次いでそんなカミさんの待ちに待った夕食の紹介です。
写真を見ただけで量の多さが解るでショ。 書いてみますね。
小鉢・・・・・山ゴボウ味噌
刺身・・・・・ニジマス、胡桃豆腐、白山豆腐
小鉢・・・・・山フキ
珍味・・・・・胡麻しゃぶきのこ
酢の物・・・ナメコオロシ
それに、茶碗蒸し、漬物、吸い物、フルーツ
そして、茸ご飯。
さらに宮の間宿泊限定の特別料理として、
熊刺身、せいこ蟹、イノシシ肉、岩魚
焼き串・・・とうもろこし、こんにゃく、揚げ、シシトウ、舞茸、アワフ・・
これがみんなオレ達の腹に入ったのですヨ。
信じられるウー? オレもすごいがカミさんもやるもんだ。
あらためてカミさんの偉さを見せ付けられました。 どう頑張ってもアンタにゃ勝てません、降参!