カミさんがお向かいさんから、畑に植えてある菖蒲を頂いた。
で、菖蒲湯を楽しもうとカミさん、
オレに「菖蒲の入れ方はどうするの」と聞く。
カミさんは、オレがその道のプロであると知っているからだ。
エエッ なんでかって?
そう、俺んちは昔「銭湯」をやっていたんだ。
で、知ったかぶりをして作ったのが写真の菖蒲。
けど、さまにならない。
でも、プロがどうしたんだ・・・なんて聞くなよ。
菖蒲の量が少なすぎるんだ。
昔の銭湯は端午の節句に「菖蒲湯」をしていた。
風呂屋の息子だったオレは当然に知っている。
菖蒲を写真の様に、といっても直径15cm、長さ30cmほどの、子供には脇に抱えないと運べないほどの大きな束、そんな大きな束をガラ縄でしっかりと束ねてね。
そして、女湯と男湯の湯船に3束づつ浮かべたものだったのよ。
が、それは昔の話。
今の現実は写真の菖蒲。
こんな小さな束では雰囲気が出ない。 何かしらそっけない「菖蒲湯」だ。
こんなんだったら、そのまま広げて湯船に浮かべればよかったかなあ。
まあいいか、
旬の香りだけはしっかりと吸い込んだし、何か良いことがあるだろう。