あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



パナマ運河今昔(その6)

パナマ運河今昔(その6)_d0083068_9345749.jpg大西洋の海面の高さは太平洋よりも高い。
だから、太平洋と大西洋を通ずる海峡を掘ると、大西洋から太平洋に海水が流れ込む。
昭和52年頃だったろうか、第二パナマ運河と称して、今のパナマ運河至近の北西側にそのような海峡を掘る計画が持ち上がった。アメリカ主導、日本の財界が協力する形の検討であった。その時の資料によれば、大西洋が満潮のとき、最大で4ノットの速さで大西洋の海水が太平洋に流れ込み、逆に低潮のときはほとんど流れが止まるということであった。 さらに、大西洋に生息していない海蛇が海峡を通じて太平洋より入り込んでくるので、アメリカ東岸の生態系が変わるとも書かれていた。 ホンマかいな?  

パナマ運河今昔(その6)_d0083068_935197.jpgさて今日の本題・・・・、なぜに大西洋の海面が高いのだろうということ。 その何故が書かれた本に出会ったことがない。 だから、想像・・・・。
 1、 海水にもわずかな粘性がある。 で、海水の慣性が地球自転に追従しきれず大西洋沿岸の海面が高いままとなる。
2、 この付近の定常風は東風。 その風による吹送流が沿岸にぶつかって海面が盛り上がる。
3、 カリブ海を通り抜けるメキシコ湾流(日本の黒潮に相当)がその吹送流を後押しする。

・・・・・・じゃないだろうか。 言っておくがオレの想像は、大概当たらない。
ウソ!! と思って聞いた方が良い。  
↑ 「単なる興味」を「愛」と勝手に勘違いしておいて、騙されたと言い張るカミさんが横でそう言う。
by yosaku60 | 2006-11-09 11:06 | 日本=船員・船長時代 | Comments(7)
Commented at 2006-11-09 16:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by おっとっと at 2006-11-10 00:01 x
与作さんこんばんわ。
私もよく分からないんですけど、この辺に関係してる気が
しますけど、どうでしょうか?

Wikipedia ジオイド

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%89
ジオイドの凹凸は周囲の地形や地下の岩石の密度によって生じている。 地下に密度の高い岩石がある場合、その直上では重力ポテンシャルが大きくなるため、ジオイドが突出する。 山脈がある場合も同様にその質量による重力で引っ張られるため、ジオイドが突出する。





Commented by おっとっと at 2006-11-10 00:08 x
追加:
今のはテキトーですので、無視してください。
そういうことで多分与作さんのもわたしのも全部理由になるんでは?
Commented by yosaku60 at 2006-11-10 11:15
おっとっとさん、このようなコメントをいただけること感激です。
この重力ポテンシャルの話しは、知りませんでした。 
現在使われている潮汐表はあらかじめ計算されたものを使っております。 海水温・海流はその年によって違うのに・・・、又、太陽と月の位置だけで計算されるものであれば、緯度経度と月日だけで世界中のどこでも一様な計算式で潮汐が求められる筈なのに、そうならないことを昔から不思議に思っていました。 地域ごとの重力ポテンシャルが計算に含まれていたのですね。 長年の疑問解消です。 ただパナマ運河の東と西の場合、地域差が少ないので重力ポテンシャルの差も少ないと思いますので、この場合の海面の高さには余り関係ないと思います。忘れましたが、パナマ運河付近の大西洋と太平洋の海面の最大さは3mであったと記憶しております。 古い話しなので記憶はあいまいです。
また、気圧が1ヘクトパスカル低いと海面は1cm上昇します。 台風による高潮を考えるとき馬鹿にならない数字です。
さらに、地球が楕円である話しは、船で世界を旅する航海士にとって身近な問題でもあります。 この話し面白いので、いずれ機会があればここに書きます
Commented by おっとっと at 2006-11-11 11:35 x
Yahoo知恵袋にでてました~
高低差は24cmだそうです。昔より減ってきたのかしら?

http://chiebukuro.yahoo.co.jp/service/question_detail.php?queId=9699211
Commented by 空き缶 at 2010-06-23 17:03 x
太平洋と大西洋に水位差があるかも知れないが、それが理由でガツン湖を設けて、船を上げ下げしているというのは間違いです。
アメリカが、フランスからパナマ運河建設を受け継いだとき、フランスと同じように、困難を極めた。理由は、太平洋側と大西洋側の間を掘り進むには余りにも長い距離で不可能と判断した。そこで間に人口湖を作り
そこまでの間だけを掘り、そこに3段階の閘門を作り上げ下げすることにした。陸を掘る距離は格段に短くなり、成功したというわけです。よく言われるように海のの水位のためではないのです。
Commented by yosaku60 at 2010-12-04 11:23
空き缶さん。
こんにちわ。
コメント、気づかずに申し訳ございません。
そうですね。 海の水位のためではありません。
昭和40年代後半に、「第二パナマ運河」の建設計画がありましたが、第二パナマ運河は、全工程掘り割り運河で計画されました。
ただ、その場合、太平洋と大西洋の高低さが理由に、運河内の潮流が最大4ノットになると見積もられておりました。
4ノットもの早い流れの中で、いかにして大型船の安全操船を行うかというのも検討の命題で、少々係わった思い出があります。
結局は、この話はお流れになりました。
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