前のブログで「日本丸」時代の写真を載せました。
同じところに面白い写真があったので紹介します。
この写真....
背を向けて大舵輪を握っているのは私です。
確か30分交代だったと思いますが緊張しています。
私の背中に邪魔されて写っていませんが目前にマグネットコンパスがあります。
ジャイロコンパスではありません、昔乍らの「羅針盤」です。
それを見ながら一定の方向に走るよう舵輪を小刻みに動かしています。
帆船は、それだけではダメです。
時々、首を挙げて空を見上げるのです。
4本マストの一番後ろのマストの一番上の小さな横帆を見るのです。
この帆の風の受け具合を確認しながら走るのです。
帆の角度はマスト順に且つ帆の大きさ(下から)順に角度を変えて張ってあります。
そして一番後ろのマストの一番上の帆が最終の角度になるよう張ってあります。
で、その帆が少々パタパタする程度に走らすと最もスピードが出るのです。
写真で、その帆をみてみます。
この写真はハワイのヒロ港での日本丸です。
立っているのは私です。