家の近くに中学校がある。
今日は登校する人がみな、民族衣装を着ていた。
そうか、今日は満月だ。
バリ人は「お月さま」をとっても大事にする。
さて、国のアイデンティティ、
今日はフランスです。
フランスには、結構に何度も行ったことがある。
どこどこ行ったか、調べてみた。
フランスの地中海側では、マルセイユ、フォスシュルメール。
ビスケー湾(大西洋)側では、古い町、ナンテス。
イギリス海峡側は、ルアーブル、ダンケルク、そして、ディエッぺ。
ただ、最後にあげた、ディエッぺ.....
何度も行ったはずなのに、もしかしたら、オランダだったかもと、不安になった。
5000トンの小さな冷凍船で何度も行った。
港の中央にある橋桁の間が狭く、船が通過するのがぎりぎりだった。
町は覚えてないが、その橋桁の形だけは、きっちり覚えている。
で、考えていると、思いついた。
そうだ、今は、グーグルアースがある。
その橋桁を探せば、フランスか、オランダか、解る。
で、海岸線をグーグルアースでなぞると、フランス国内で、見つけた。
ここだ。 中央にその橋桁が見える。
グーグルアース.....便利になったものだ。
さて、6都市行っているが、殆ど何も覚えていない。
私は、フランス語が全く、解らない。
フランス語は、濁音や鼻濁音が多くて難しい。
濁音を苦手にしているのは、日本人よりも韓国人の方だ、
韓国人で、フランス語を話せる人がいるのだろうか。
余分な話でした。
話を戻します。
私は、フランス語が全く分からない。
で、町に出ても面白くないから、ほとんど上陸(町の探検)経験がない。
だから、フランスの町もフランス人も解らない。
いずれにしても、フランス語だが、
フランス人はフランス語を話すことに優越感を持っているように見受ける。
で、適切かどうか自信がないが、
フランスのアイデンティティを「フランス語」としたい。
とはいうものの、これで話を終わりたくない(笑)。
たいした経験ではないが、私がフランス語に接したエピソードを書きたい。
(エピソード;その1)
18歳の時、ニューヨークに行った。
まだ、学生だった。
ブロードウエイの海軍に行くと、無料の劇場チケットがもらえるとの噂があった。
私は、その噂を信じて、海軍の建物(多分、本部)に行った。
「無料のチケットをくれ」と言ったつもりだが、
英語を始めて喋るので、全然通じなかった。
なんども「何の用か」と聞かれた。
私は、四苦八苦しながら何度も説明した。
と、そこに来ていた、上品なおばさん、
「フランス語なら通訳できるわよ」と言う。
私の初めて喋る英語が、フランス語のようだったのかも。
恥ずかしい思い出である。
(エピソード;その2)
平成元年、私は、モロッコにいた。
モロッコとヨーロッパを往復する冷凍船の船長であった。
モロッコの大西洋側にアガデールという町がある。
そこに日本の援助で作られた水産大学があった。
その大学から、「現場の船長」として、
なんでもいいから講義をしてくれと依頼があった。
私は、その依頼を受けた。
困ったのが、話す言葉....
モロッコの授業は、フランス語なのだ。
ええい、なんとかなるだろうと、
私は、「何故に人間は働くか」という題目で講義をした。
航海中に授業に使う「漫画」を描きためて、当日の講義に臨んだ。
当時の私、フランス語は全く駄目だが、スペイン語が少し話せた。
スペインとフランスとは、隣の国なので、少し通ずるとのことも聞いた。
私は、スペイン語が話せる生徒をその場で助手に選び、
「漫画」と、「スペイン語」で講義を終えた。
講義が終わったあと、生徒から拍手をもらえたので、
「現場船長の話」は成功したものと思う。
この時の経験で....
ヨーロッパの言語.....、
イタリア語、スペイン語、ボルトガル語、フランス語、英語、ドイツ語、
少しづつ関連があるのだ、ということを知った。
下はフランス語が、どれほど通ずるかの図である。
今日のブログのためにネットから拾ってきたものだ。
スペインでは、フランス語が10%ほど通ずるようだ。
ううん、そうなのか、
案外少ないんだな......あらためて知った。
(エピソード;その3)
フランスのビスケー湾側にあるナンテス市に行った時だ。
私は、体調がよくなかった。
2週間前のアフリカでマラリヤにやられたのだろう思った。
余りにもひどいので、病院に行って調べてもらった。
検査後、船に戻っていると、一時間もしないうちに救急車が来た。
有無を言わさず、救急車は私を乗せ、私は入院させられた。
「死ぬかも知れない」と言うのだ。
肝臓機能の数値が4000を超えてるというのだ。
私は、船長であった。
船長がいない船は動けない。
身体がどうなってもかまわないので、
船に帰してくれと頼んだが、死んでもいいのか、
と許可がでなかった。
この話は、長くなるので、ここでやめるが....
(日本に帰ってから再検査の結果、A型肝炎だった)
(アフリカの工場で飲んだパイナップルジュースから感染した)
入院させられた最初の晩である。
一人部屋でベッドに寝る私を女医さんが看にきてくれた。
女医さんが、ノックして私の病室に入ってきた。
その時、その女医さん、
なんと、
「グッド、ナイト」と言って部屋に入ってきたのです。
「こんばんわ」の積りだったのでしょうね。
なーるほど、フランス人の英語力は、この程度か、
まあ、
フランス語は世界語だもんな...
他国語を勉強する必要ないもんな...
と思ったものでした。
ただ、フランス人医師のために書いておきたい。
三日後、私の病気を診断してくれた男性医師は、
きれいな英語をしゃべりました。
(エピソード;その4)
カナダの大西洋側は、「オランダ語圏」と言われている。
たとえば、ハリファックスやモントリオールなど、
オンタリオ州、ケベック州(多分、それ以外も)がフランス語圏だ。
我々にとって、
仕事では、英語を使うので、余り不便に感ずることはない。
が、フランス語圏がまとまって、カナダから独立する気運がいつも
あるそうだ。
こういうことを聞くと、
フランス語って、強い力がある...と、つくづく感ずるのだ。
もうひとつ、
フランス語の力を感ずる証拠を見せたい。
アフリカ諸国だが、英語以上にフランス語が通ずる国...
というか、面積が広い。
その証拠をネットから拾ってみた。
フランスのアイデンティティは、
フランス語でいいようである。
みなさんは、どうお思いですか。