バリ人は「8月」が好きです。
涼しくさわやか、という気候の理由だけではありません。
独立記念日がある月だからです。
聞くところによると、昔は独立記念日の前後2週間だけ祝ったそうです。
ですが、今は違います。
8月に入ると、即ち、8月1日から、お祝いムードに入ります。
あちらこちらで、メラプティ製品の販売が始まり、
家々にメラプティの国旗が掲げられ、
これが、8月の月が終わるまで続くのです。
一年12カ月の内の一ヶ月が「独立色」になるのです。
短い期間ではありません。
この期間、大げさに言えば....
インドネシア人が、みな一色に染まるのです。
私は、前に、この状態を羨ましいと書きました。
国民がひとつのこと、しかも、それが良いことに、固まるなんて...
素晴らしいことと思うのです。
これが、
インドネシア国のアイデンティティであるように思うんです。
アイデンティティ...
使ったことがない言葉が出てきて、私自身舌を噛みそうです。
その国を形造っている思考...
その思考を司る国民性....
その国民性を育んだ文化、歴史....
をイメージして、アイデンティティという言葉を使いましたが、
間違っているかも。
もともとは、哲学用語。
自分らしさ...とか、
「汝、己を知る」...とか、
仏教でいう、「足らざるを知る」...とか、
なのでしょうが、今や別の意味で使われるようになったようです。
まあ、そんなこと、どうでもいいことにして、
今の私、本を書きあげて、ヒマなので、
インドネシア人が一塊になって独立を祝うことを考えていると、
おお、これが、これこそが、
インドネシアのアイデンティティだと、思ったのです。
じゃ、日本はどうなのか、
アメリカはそうなのか、
韓国はどうなのか、
中国はどうなのか、
イギリスはどうなのか、
ドイツはどうなのか、
フランスはどうなのか、
と、次々と、これらの国のアイデンティティや、如何に?
と、思いめぐらせて行くと、なかなか面白いんです。
ばかな私が、勝手に想像する、各国のアイデンティティです。
明日から、ちょっと書いてみますので、
聞いてやってください。
(写真は、先日の8月17日の独立記念日に撮ったものです)