日本語で祈祷師と書いてみたが、
霊能者と呼んだ方が良いかも知れない。
まあ、そんな能力を持つ人....
ここバリ島には、いっぱいいる。
例えば、
1、プダンダ(pedanda)
2、プマンクー(pemangku)
3、バリアン(balian)
4、ルシ(resi)
5、スリオンプ(sri empu)
これらは、みな祈祷師であり、
一部は、祭司であり、
一部は、霊能者であり、
一部は、ブラックマジック施術師であり、
一部は、ホワイトマジック施術師であり、
はたまた、それらの混合である。
門外漢の私には、これらの違いが良くわからない。
が、解らなければ、先に進めない。
頑張って、解る範囲内で書いてみたい。
プダンダとプマンク
プダンダもプマンクも祭司である。
バリヒンドゥーの儀礼は、祭司による祈祷を求めて行われる。
プダンダとプマンクの違いだが、
プダンダは、階級の高い階層の人ための祭司である。
階級の高い階層の人でも、小さな儀礼ではプマンクで足りる。
が、大きな儀礼、例えば葬儀などは、プダンダの祈祷がなければならない。
それに比べ、プマンクは階級にかかわらずなれる祭司である。
同時にプマンクは、祈祷師でもある(ようだ)。
どうも....占い、のようなこともしてくれるらしい。
バリアン
バリアン....これをどう訳したらいいのだろうか。
迷った末に、その能力から、霊能者と訳すことにした。
バリアンは、特別な勉強をしてなれるものではない。
ある日、神が降りて来て、その日からその人はバリアンになる。
その後、バリアンは、バリアンとして生きて行かねばならない。
要するに、他の職を執ってはならないということ。
さらに、バリアンの能力をもって、ビジネスをしてはならない。
ということになっているが、
最近、そうとは限らない、出来事があった。
あるバリアンが、フェースブックで、Lungis colek の販売をしたのだ。
Lungis colek .....
バリアンが祈祷して得る薬....
この場合のバリアンは、ブラックマジック施術者....
この薬、日本語で言えば、「媚薬」....
相手の腕でも肩でもにちょっと塗れば、
その相手がたちまち、自分を恋してくれる....
てな便利な薬である。
相手は男であっても女であってもいいらしい。
ただ、この効能、2か月(2週間だったかも)しか、
持続しないとのことで、効能が切れる前に、
再度塗らねばならない。
んで、ここからが、大事なこと....
「この薬の効能、バリ人ならば誰もが信じている」
ということ。
こんなこと....
バリ人の全員が信じているなんて!
これぞバリ!
だからバリ! なんです。