あけっぴろげてあらいざらいのあるがまま



自分のこと(その2; 商船学校時代)

今朝のサヌール・ビーチ。
潮が引いた後の砂浜の模様が顕わである。
自分のこと(その2; 商船学校時代)_d0083068_15215926.jpg

そんな浅くなった海に...
足を折って、マンデーを楽しむ、4人の家族がいた。
直射日光を避け、船の陰に入り、幸せそうである。
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さて、「自分のこと」、
今日も我が性格編です。

私は、石川県の海岸の町、美川町(今は白山市)で、
昭和21年4月1日、4男2女の末っ子として生まれた。
地元の小中学校に通ったオレ....
小学校時代のオレ、ただただ遊んでいただけ、
思い出すものなんてないに等しい。
中学校に行く頃、オレのいやらしい性格が顕著になってきた。

試験で良い点をとりたい...即ち、ガリベン。
女の子にもてたい..........即ち、いいカッコしい(究極スケベ)。
加えて、小心者であった。

今思ってもいいことなんて何もない。
だから、中学生の時なんぞ思い出したくもない(笑)。
ただ、この本質的なオレの性格...
残念ながら、今も変わっていない。
人生経験を積んで、多少、いやらしさは薄れていると思うが、
本質的な性格は変わるものではない。
だから、今も、少々いやらしい。

中学校をまずまずの成績で卒業したオレは、
「国立富山商船高等学校」に入学した。
入学理由は、大学に行くお金がなかったので、
できるだけ早く社会に出て稼げる学校に進みたかったからだ。
商船学校は「5年制(今でいえば高専)」で、
卒業して商船で働けば、ある程度の給料が保証されていたからだ。

オレが、オレの変人ぶりに最初に気付いたのは、
商船学校の四年生、オレの18歳の時だった。

乗船実習で進徳丸という船に乗りニューヨークに向かった。
航海実習生は、商船学校4年生(18~19歳)、25名であった。
機関実習生は、商船大学4年生(22歳)、25名であった。
50名全員が初めての外国であった。
進徳丸がニューヨークまで行ったのは、理由があった。
その年、ニューヨークでは「世界博覧会」が催された。
企画したのは、ケネディー大統領であった。
が、前年、ケネディーは暗殺された。
副大統領であった、ジョンソンが大統領になった。
そのジョンソン大統領がケネディーの後を継ぎ、
世界博覧会に合わせ、
ハドソン川に世界の帆船を集めてパレードをすることにした。
日本にもその招待状が皇太子(今上天皇)に届いた。
日本としては、帆船である「日本丸」と「海王丸」を参加させるに、
航海日数が合わないので、スピードの出る進徳丸を向かせることにした。
進徳丸は新造であり、処女航海でもあった。
そういう重要な船を派遣するということだから、
アメリカに失礼にならないという思惑があった。
ということで、ニューヨークに向かったのである。
ニューヨークでは、随分と歓迎された。
歓迎の具体的な世話をしてくれたのは、
アメリカ海軍であり、海軍士官養成学校であった。
一週間ほどのニューヨーク滞在の最後に、
参加者全員のお別れパーティーがあった。
20ヶ国ほどの海軍実習生が参加した。
参加人員が千人を超える大パーティーであった。
確か、港の大きな倉庫を開放して会場を作っていたように記憶する。

オレがオレの特殊性に気付いたのは、そのパーティー会場だった。

パーティーが始まった。
世界の海軍実習生は、誰もがかっこ良かった。
腰に剣を下げ、肩章をつけ、胸を張り、颯爽としていた。
我々日本人は、白色の詰襟服であった。
剣も肩章もないが、逆に清楚であった。
と、思う(写真はその頃のオレ)
自分のこと(その2; 商船学校時代)_d0083068_1613850.jpg

パーティー参加の女学生(高校、大学生)は、
500名ほどになろうか、全員ドレスで着飾り華やかであった。
会場にはバンドが入り、いろいろな音楽が流れた。
音楽に合わせ、即席のカップルが次々に踊り始めた。
そして、その時の日本人50名であるが、
ほとんどが、バーの横でたむろしてカクテルを飲むだけ....
その「日本人村!」を見た時、オレは急に腹が立ちだした。

なんだ、日本人!
このていたらくはどうした!
我々は18~19歳である、が、残り25名は大学4年生、22歳である。
その頃のオレ、22歳は大人に見えた。
で、22歳の大人がなんとだらしないのだ。
これじゃ、世界を相手に勝てないだろうに!
恥ずかしいなんて、思ってる場合じゃないだろうが!

で、オレだけ「たむろする日本人」から離れ、別行動をとった。
その後、確か4人ほどの令嬢とダンスを踊った。
ダンスなど、知らない。
英語なぞ喋れない。
でも、日本人もここに来ていることを見せつけたかったのだ。
その時の憤慨したオレ....
今になって考えると恥ずかしいが、
初めて、オレの中に「変なオレ」がいることに気付いた。
ほぼ50年前のことであるが、その時の憤慨、今でも鮮明に思い出す。

よく似たことがもう一度起こった。
それは、インドに行った時である。
オレの19歳の時、やはり学生の身分であった。
この話は、次の機会にする。
by yosaku60 | 2015-11-15 20:08 | 日本=人生のかかわり方 | Comments(0)
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