ロンボク島は、バリ島よりも、ひとつ貧しい。
バリ島よりも仕事が少ないからであろう。
バリ島よりも雨が少なく農地が少ないからであろう。
カニヤ一家も平均的に貧しい。
で、私がロンボク島に来る目的は、
おこがましいが、少々モノをあげて喜んでもらうことにある。
カニヤ一家のためだけではない。
そういうことをできるオレをオレがうれしいのだから、
オレのためでもある。
ただ、大変なのが、みんなへのお土産選び。
例えば、カニヤの長男の子供達(姪ばっかり)は、
ニカ、ニキ、フィトリ、アグステン、ロナの5人いる。
女の子ばかりなので、えこひいきができない。
で、洋服屋に行って各自欲しいものを選んでもらう。
写真には、彼女たちの頭が写っている。
また、今回の訪ロンボク島の目的には、もうひとつ....
カニヤの赤子を見てあげることもある。
オレは冷たい男で赤子にはそれほど興味がない。
が、カニヤが見に来てほしいというので、来た....
というところが、正直なところ(笑)。
赤子の名は、ナターシャ。
ナターシャと、なづけた経緯が面白い。
「一家的」な決まり方であった。
父親のジェイは、「トリッ」という名にしたかった。
母親のカニヤは、「ミアネム」という名にしたかった。
叔父のマンは、「ブイアマ」という名にしたかった。
叔母のミアは、「ミアナム」とういう名にしたかった.....
らしいが、そういう名にならず、
姉のタニヤの欲したナターシャになったという。
大人ではなく子供の希望をもっとも重視したってことだ。
そのタニヤ.....
オレがロンボク島に来たときは生まれたばかりの赤子だった。
それが、こんなんに成長した。
会話中のオレは「ああ、そうか」というのが口癖らしい。
と、タニヤは「ああ、そうか」の歌を作曲して歌いだす。
タニヤ、あんたは面白い!
さて、ロンボクに来ると、いつも誰かが病気にかかっている。
食べ物が満足ではなく、栄養失調なのかも知れない。
今回も、ムリ(カニヤの姪)が腹の調子が悪く、バリからロンボクに戻って来ていた。
そして、ニキが4日前から咳が止まらず高熱でうつろであった。
そして、赤子のナターシャも咳がでて止まらない。
で、ナターシャをマトラムの病院に看に行かせた。
写真は、病院で待っている間に撮ったもの。
左からタニヤ、カニヤ、ミア、カミさん。
もう何度も書いてきて書き飽きたが、もう一度言う。
インドメシアの医療システムはみすぼらしい。
医者がもうけ主義で、横着すぎる。
今回もそうであった。
が、しようがない、それが現在のインドネシアであり、
ロンボク島である。
ムリ、ニキ、ナターシャ......早く治ってくれ!