昨日の用事のひとつが私の友人からの依頼で、
あるグループにバリでの楽しみ方をお世話することでした。
そのグループというのが、現在、徳之島に住む4名、と
過去、徳之島に住んでおられた1名、の計5名のご婦人。
後者の方は、現在、私の故郷の金沢に住んでおられます。
以下、「金沢の人」と語ることにします。
さて、5名のご婦人たち。
大海原を見て育つ徳之島という土地柄でしょうか。
全員がこせこせしておりません。
お話していて、共感の持てる方ばかりです。
そう思ったいきさつを聞いてください。
午前2時にバリにお着きになった、その日の早朝、ホテルにお伺いしました。
睡眠が足りている訳がないのに、みなさん元気で待っていてくれました。
そこで、驚くことをことを聞かされました。
デンパサール空港で荷物を受け取れなかったとのこと。
まあ、これは時折ある話で、それほど驚かなかったのですが.....
徳之島を出発した4名と金沢を出発した1名は、
ほぼ同じ時刻に到着の別の便を利用し、
デンパサール空港で落ち合うことになっていたが、
そのとおりにならず、空港で落ち合えなかったそうで、
じゃ、どうなったの.....
につづく、次の話に驚かされたのです。
落ち合えなかった理由は、
行き先が紛失している荷物の処理をしている4名の行動と、
予定通り到着した金沢の人との行動が、
ちぐはぐになったからですが、
そのいきさつ......
到着したデンパサール空港での徳之島の4名のご婦人。
金沢の1名と会えないのが気になるものの、
いずれ、なんとかなるだろうと、
自分たちの荷物の紛失手続きに追われていた。
困ったのが、金沢のご婦人。
空港で4名と会えない。
さらに宿泊予定のヌサドゥアのホテルの名前を知らない。
時刻は夜中の2時。
長時間待つも、まあ、なんとかなるだろうと、
タクシーをつかまえ、うろ覚えのホテルの名前を言うも、
どの運転手も、そんなホテルは知らないという。
そのうち、ある運転手が「まあ、乗れ」てんで、
そのタクシーにとりあえず乗車する。
タクシーは、金沢の人のうろ覚えのホテル名...
に似たホテル(実は全然別のホテル)に向けて走る。
その運転手がいったそうです。
「もしホテルが見つからなかったら、私の家に来ればよい」
金沢の人は、思ったそうです。
まあ、それもいいか。
2日後に移動するウブドのホテル名は知っている。
2日後にウブドのそのホテルに行けば4人と会える。
どうってことはない。
さて、ここでびっくりするのは、
やみくもにいい加減に走る金沢の人のタクシーと、
時間遅れで宿泊予定のホテルに向かう徳之島の4名の車、
実は、前後して並んで走っていたのです。
荷物の紛失処理をしていて空港を出るのが「遅れた」4名と、
4名に会うのに空港にとどまったため、出るのが「遅れた」金沢の人、
二つの遅れ方が、たまたま同じ程度だったのです。
で、同じころ、同じような道路を並んで走ることになったのです。
そして、
夜中の2時、車も少なかったのでしょう。
金沢の人、前を走る車に4人が乗ってるのを見つけたのです。
まるで、奇跡です。
で、抱き合って再会を喜ぶ結果になったそうです。
この話を聞いたオレ、
徳之島のご婦人たちのあっけらかんとした....
おおらかな気性に一目ぼれ....
まだあるんです。
紛失した荷物、なかなか探せないのです。
ホテルのスタッフの力を借りて、八方に連絡をとるも、
現在荷物がどうなっているかがわからないのです。
が、その時の5名のご婦人たち....
パスポートと現金があればそれで良い。
下着も歯ブラシもないが、そんなものは買えば良い。
荷物が届かなくとも、別に 「死ぬわけでナシ」
この「死ぬわけでナシ」....
おれがカミさんに、いつも言っている言葉。
オレ、嬉しくなって、5名のご婦人に、二目ぼれ....
歯ブラシと下着を買いに行く前に、
まず腹ごしらえ.......そんな5名がこの写真。
見てください。
みんな、ばーらばら、自分勝手です。
友達のことなんぞ、気にしないように見えます。
要するに、それぞれが自由で、あるがまんま....
でも、これはこれで調和がとれているんですよね。
日本人は、周りの人に気を使いすぎ。
徳之島は、日本でないのかも......てなことはないけど(笑)
にしても、
「徳之島に遊びにいらっしゃいよ」のお誘い。
こんな人ばっかりの島なら、誘いに乗ろうかな....気になる心の動き!