が、前を行く若者(写真、中央の男)。
本当は、余り知らなかったらしい。
ただ、誰かから聞いたかすかな記憶があったらしい。
で、記憶の場所に来て、バイクを止め、
今度は若者自らが聞き込みを始めた。
彼は、通りすがりの村人にも聞く。
誰に聞いても要領を得ない。
が、そんな時、
最初に聞き込んだ、おばさん連中が、
「もしかしたら、アブトールラフマンのことかい」と言う。
そう、そうだ! ラフマンの墓を捜しているのだ。
「であれば、谷の方だよ」と言う。
家の庭先ではないのか。
谷なのか。
ネット情報と違う。
とは思ったものの、行くしかない。
んで、そこに向かう。
ここまで案内してくれたバイクの若者に代わり、
この村の若者がバイクで先行してくれた。
みんな、みんな親切だ。
その二人目の若者が案内してくれた場所は、
途中で行き止まり(トウモロコシ畑)になっていた。
そのトウモロコシ畑の前で案内の若者が言う。
「ここからは2キロある、徒歩でしか行けない」
ええ!!2キロの山道と言えば1時間…
オレ、そんな元気がない。
それに、こんな場所にあるはずがない。
オレは、まだ半信半疑だった。
そこにエヴィが助け舟を出してくれた。
「どうもバイク一台だけなら行けそうだよ」
「ヨシイさんだけバイクの後ろに乗って現場に行ってみたら」
「そしてホンモノだったら、呼びに戻って来て」
さすが、エヴィ、機転の利くこと。
頭がいい!
で、オレ、2キロとかの山道を
若者の腹をしっかり抱いて登ることになったのだ。