先日(12月27日)、Cece の誕生日に呼ばれました。
Cece(写真中央)は、高校2年生、17歳の誕生日です。
集まった人数をえると、友人(約20人)
親類の大人(約30人)
子供達(約10人)でした。
次から次と増えるので、数えるのを途中でやめました。
驚いたのは、
Ceceの姉(写真上の右)も、
この日のためにジャワ島から来ていたことです。
なんと大がかりな誕生日なのでしょう。
Cece の家は、お金持ちでもなんでもありません。
バリ島では、平均的な家です。
子供は、kiki Cece Melan と三人姉妹です。
三人とも、毎年、このように祝うんだそうです。
日本人の一般的な親子関係と、
バリ人の一般的な親子関係を比較して、
端的に言い表せる特徴的な違いをひとつあげれば、
人生の岐路、即ち、進学、恋愛、就職、結婚に際し、
日本人の場合は、
親に相談したとしても、最後の決定は子供がする。
時として、親の反対を押し切って自分の道を進む場合もある。
に対して、バリ人の場合は、
子供は自分の意見が通らない場合、最後は必ず両親の意見に従う。
しぶしぶ従うのではなく、
しようのないこととして受け入れるので、後々の問題にはならない。
ということがあります。
その部分的現象として、
親子の関係が夫婦の関係よりも強い、
と言えば、思いあたる方も多いと思います。
どうして、このような違いが出るかというと、
歴史、文化、習慣、社会....いろいろな面から検証できます。
が、そういう学術的な話ではなく、
ざっくばらんに、親子愛の根底にあるもの.....
即ち「子供の幸せを願う親の愛情」に絞って見てみると、
日本人の場合、
子供の幸せを「比較の中」で.....、
即ち、社会において、あるいは、他人との関係において、
他と比較しながら、幸せの程度を考えてしまう傾向があります。
比較が根底にあると、行きつく先が「世間体」です。
が、バリ人の場合は、
他との比較の中で幸せを測る思考は希薄です。
希薄になるには、理由があります。
「親が子を気遣う、子が親を気遣う」....
ただ、それだけの思いが脳に充満して、
他との比較まで、考えが及ばないからです。
他との比較で幸せを考えたり、
他との比較で親子の関係を考えたりしない、バリの親子関係.....
純粋さ、ホ・ン・モ・ノです。