塀の上の顔だけの彼等.....
ジョギングの往路で出会った。
で、復路でも同じ顔ぶれであった。
塀の中は来年オープン予定のホテル。
彼らは、それを建設する作業員。
彼らはジャワ人。
彼らは出稼ぎに来ている。
彼らは塀の中で寝泊りしている。
塀の右の路地にはワルンがある。
が今日はまだ店開きしていない。
彼らの朝ごはん....
彼らは塀越しにワルンから買う。
が、ワルンはまだ開かないのだから、
今朝はまだ朝飯にありつけない。
オレは知っている。
このワルンは時々、勝手に休むのだ。
オレだけじゃない、彼らもそれを知っている筈だ。
なのに、彼らは待っている。
いつまで待つのだろうか。
腹が空くだろうに、機嫌よく待ち続ける彼等。
オレには、そんな彼らの気の長さが理解できない。
ということは彼らはオレの気の短さを理解できないってことだろう。
どっちがいいって?.....気の長いのがいいに決まってる!