1、2等航海士が「以前にもあの海域で同じことがあった。魔の海域だ」
なんて言ってる。
海は海だ。
全ての動きに理屈がある。
冗談ではない、魔の海域なんて海にありえない。
2、船長が「舵の故障かも知れない」
なんて言ってる。
舵の故障があれば、堪航性がないということである。
そういう船を出港させることが船長の職務違反である。
そういこともわかっていない。
船は出港前に必ず船橋での舵角と現場の舵の動きが
合致しているか点検する。
船橋担当の3等航海士と舵担当の2等航海士の間で、
常務として行っている点検である。
舵の動きは停泊中の岸壁からも確認できる。
かも知れないなどと疑問のままで放置されることではない。
3、日本のマスコミが貨物の固縛に重点をおいた報道をしている。
大洋航海でもあるまいし沿岸航海である。
それも海は時化ていない。
通常では貨物は動かない。
通常では起らない傾斜があったので貨物が動いたのだ。
貨物が動いたことよりも、
この傾斜が何故に起ったのかを考えるのが本筋である。
日本の報道も本筋を違えている。
で、オレはまたまた少々いらだっている(笑)。
というか、日本のその筋の専門家にもあきれている。
本当に知らないのかも知らない。
であれば、問題だ。
同じ事故がまた起きうる。
老骨にムチ打って、オレの見解を書くことにした。