先月のことだが、今回の世界遺産の調査のため、バリ州の文化庁を訪ねた。
文化庁では6月のバリ文化祭の募集の真っ最中で、その応募と間違えられた。
「いや、世界遺産のことを知りたいのだ」と説明すると、
であれば、観光庁の方が詳しいからと、観光庁に行くことを勧められた。
で、観光庁に行ってみると、見かけは親切だったが話す内容は何故かトンチンカン。
あげくは、バリ人どうしの内輪もめ(官庁間)の話をオレに聞かせる始末。
その理由はあとでわかるが、その時は「これはどうしたものか」と
それ以上の官公庁の取材を止めた.......との昨年の経緯があった。
で、年が変り世界遺産を調べるにつけ、
観光庁(右)に行ったことのミスが
なんとなく判りだした。
観光地化しすぎることが
文化的景観を損なう結果にもなる、
との将来的警告が一部にあるからだ。
これじゃ観光庁は面白くない。
観光庁が、世界遺産を
良いイメージで捉えないことも理解できる。
観光庁ではなく農業庁に行くべきだったのだ。
で、今ほど農業庁に行ってきた。
オレ、思ったら行動が早いのよね~(笑)。
せっかちなだけだけどね(苦笑)。
農業庁(右)で聞きたかったのは、
1、スバックの数
2、世界遺産保持の問題点...の2点であった。
二人の担当官が親切に応対してくれた。
で、先ずはスバックの数。
バリ州全域のスバック数:1596
タバナンの世界遺産の中のスバック数:14
タンパクシリンの世界遺産の中のスバック数:3
であった。
タバナンのあの広い範囲の中で、
14しかスバックがないことを
図示して説明をしてくれた....なんと親切なこと!
ついで、今後の世界遺産保持の問題点について、
ユネスコが案ずるとおり(ウィキペデイア掲載)のことをバリ州も案じているとのことを教えてくれた。
即ち若者の農業離れで、
後継者を確保することが
難しいということをである。
バリは観光州なのでホテルへの
就職希望者が多いらしい。
大学の農業科を
学費一部免除にしているが、
生徒の確保が難しいともいう。
あ~あ、バリも同じか!
いろいろ教えてもらったので、
農業庁の建物(左)をアップして
敬意を表することにする。