バリの世界遺産をシリーズもので書いてきました。
できあがりまでの5合目ほど登ってきたでしょうか。
今まで書いてきたものは、私なりの書き方をしてきていますが、
言ってみれば、資料の解説です。
これから書くのは、半分は独断と偏見で書く世界遺産の記述です。
書く本人にとっては、ここからが面白いんです。
筆が進むんです(笑)。
前編を5件ある世界遺産のそれぞれの見方、
後編をバリの世界遺産の今後の問題点、
と、二つに分けて書き進みたい、と思います。
んで、今日は、前編の始まりですが、
まずは、世界遺産の5件の中の2件の「寺院」についてです。
タマン・アユン寺院
はっきり言って、私は寺院を見て歩く趣味がありません。
趣味でない私が書くのだから、いい加減な記事….と思って読んでください。
まずは、昔の話からです。
昔、タマン・アユン寺院って? と、若いバリ人に聞いたことがあります。
そのバリ人曰く、「大きくてきれい、でも何もない」でした。
それ以来、その言葉が頭に沁み込んで、
家から近く、その傍を何度も通るのに寺院内に入っていません。
が、「水の最高にして最大の寺院」を理由に世界遺産に入ったのだから、
何が「水」なのかぐらいは、見なくちゃ話になりません。
で、行って来ました。
これが、タマン・アユン寺院の正面です(中央はカミさん)
わかりました。
ほら、お堀に囲まれた寺院なのです。
これが、「水」なのですね….多分(笑)。
寺院の外を覗いて見ました。
写真奥に二本の水路が見えますね。
二本とも渦巻くような急流でした。
この急流を見ていると、雨の日の次の体験とが重なって、
タマン・アユン寺院の目的につき、はたと思いついたことがあるのです。
デンパサールからブドゥグルに向かう道は一本道です。
雨の日に、その一本道を走ると、
タマン・アユン寺院より5キロほど山あいの道路上に、
雨水が溢れているのに出会うことがあります。
その雨水、道路を西から東に横切り、
どうもタマン・アユン寺院の方に流れて行くのです。
タマン・アユンに集った雨水はどうなるのでしょうか。
んん? そうじゃ、ないのです。
雨水の集るところに寺院を建てたのが、タマン・アユン寺院なのです。
何のため?? ダムです。ダム!
大きな堀はダムなのです。
下流への水害を和らげる為のダムであり、そのための寺院なのです。
水害を防ぐこと、水の神に暴れないように祈るための寺院なのです。
これ、全て私の想像です。
多分、違っているのでしょう。
が、どうせ、お寺には興味がないので、興味本位に思ってみました。
ああ、そうそう、ガイドでもつけて寺院内を見れば、
もっと違った寺院をみることができるのでしょうが、
実は、寺院内に入ろうと思ったら、
中国人の団体さんがどかどかと寺院から出て来たのです。
中国人や日本人は、世界遺産が好きなのですよね。
で、天邪鬼なオレ、オレは違う….てんで、寺院内に入らなかったのです。
だから、見聞よりも想像を膨らましての報告です。
皆さんは、タマン・アユン寺院をどう観られるのでしょうかね~
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
この寺院の近くを何度も走っていますが、
脇道に入る必要があることもあって、未だもって中に入っていません。
ですから、書くことができません。
この寺院は、キンタマニーの外輪山の一角にあります。
外輪山の西方の一番高いところにあると記されている情報がありますが、
この寺院は、標高1455mの地にあります。
ここが外輪山西方の最高地ではありません。
この地から6キロ北に向かった、外輪山の一角に1746mの丘があり、
そこにテゲ・クリパン寺院があり、そこが最高地です。
オレ、こっちの寺院に行ってみたいんだよな(やはり天邪鬼)。
んで、世界遺産で掲げる緩衝地ですが
この寺院のエリア:1.4haよりも大きな範囲31.1haを緩衝地域にしております。
これは寺院の管理を請け負っている村全体を緩衝地域としたためだそうです。